2023年にアニメ化も決まり、今期大注目の人気作【薬屋のひとりごと】。
連載当初から人気がありますが、現在はさらに盛り上がってきています。
主人公・猫猫の謎解きも面白いですが、作品自体に色々と伏線があるので見ていて飽きません！
そんな薬屋のひとりごとの中で、初期に気になった点が1つあります。
それが、1番最初の行事である「園遊会」での簪についてです。
当初はあまり理解しておらず「簪かぁ」と見ていただけですが、実は大きな意味がありました。
なので、今回は「簪(かんざし)の意味は？園遊会の壬氏や李白について」と題して、作中のキーアイテムを考察していきます！
目次
簪(かんざし)の意味は？
本日19日発売の『サンデーGX』4月号にて、『薬屋のひとりごと』第八話が掲載されています。園遊会で簪を配っていた男・李白と交渉し、猫猫は実家である花街への帰宅許可を受ける。馴染みの娼館と養父の元に戻りほっと息をつくのだが、急患の知らせが飛び込んできて――。コミックス1巻も大好評発売中！ pic.twitter.com/39uujxFjgF
— ヒーロー文庫【公式】 (@herobunko) March 19, 2018
そもそも簪って？園遊会って何ぞや？って思いますよね。
簪・・本来、長い髪を結い上げた時に落ちてこない様に止める髪留め
園遊会・・年2回行われる皇帝主催の食事会
ここでは、後宮の上級妃4人が一堂に会します。
普段では全くそのような機会がないので、後宮をあげての重大行事ですよね。
妃はもちろん、侍女もこの日ばかりは着飾ります！
そして、主人の妃から装飾品を貰って誰の侍女か分かるようになっています。
園遊会には、上級妃だけでなく国の高官や武官も出席します。
そこで交流を深める目的もあるはずなんですが、バッチバチなんです・・
特に、上級妃の侍女同士が敵意剥き出しで怖いぐらいです。
いくらライバルとはいえそこまでになる？と思うくらい、女の人って恐ろしい。
もちろん会食もあるので毒見役の猫猫も準備万端です。（久々の毒有りかもでワクワクしていましたw）
この園遊会の時に、侍女たちが色めき立つことがあります！
それが「簪」です。
簪は、普段なかなか外に出られない侍女が「園遊会の時に優秀な人材を勧誘して、その証に簪や装飾品を渡す」ということみたいです。
しかし、実はその他にも簪が持つ大きな意味がありました。（結構胸きゅんです）
以下、早速見ていきましょう↓↓
簪の意味は「行きずり」と「求婚」の2つを意味する
簪を渡すということには、2つ意味があるようです。
- あなたの身元を引き受けます（あくまで身元保証人）
- あなたのことを身請けします（結婚相手）
１と２で、同じ言葉の「身元保証人」と言っても意味が違うと大変なことですよね。
後宮としては色恋に飢えているので、言わずもがな2の意味の方へ持っていきたがりますw
いわば、行きずりで「今晩共にしませんか？」というナンパの意味が込められている場合があるのです。
なので、簪を渡す意味が全て好意を含んでいる訳ではありません。
配っている側も義理なので「本気にされても、、」ということもあるようです。
ですが、猫猫はそれを逆手に取り里帰りの計画を立てていました。
猫猫は壬氏と李白の男性2人から受け取った
猫猫は、園遊会で壬氏と李白の男性2人から簪を受け取っています。（梨花妃は除く）
壬氏は明らかに好意があり、猫猫以外にはあげていません。
一方で、李白は出会った侍女に手当たり次第渡していたようで、本人も誰に渡したのか覚えていません。
ただ、貰えない侍女がいるのも確かなので、猫猫が羨ましがられるのも分かります。
簪の「有無」や「個数」で後宮の任期が明けた後に保証人がいるかそうか。
また「就職先を斡旋してもらえるか」などの将来の身の振り方にも関わってくるので、簪を欲しがる侍女たちがいるのも頷けます。
壬氏は求婚の意味を込めたが猫猫は理解していなかった
壬氏は猫猫に好意を持っているので、簪を渡したも「好きだからだ」と思います。
しかし、猫猫はその意図を全く分かっていませんでした。
簪については、園遊会が終わってから小蘭に意味を聞いていました。
小蘭も後宮ならではの求婚の意味までは知らず、身元保証人の方で解釈していました。
「その人に頼めば後宮の外に出られるんだよ」って。
なので、里帰りしたい猫猫は李白にお願いしたみたいです。
対価は緑青館の三大美姫の1人「白鈴」さんでした。。
壬氏は宦官 (の設定)なので、対価にならないと判断して猫猫は頼らなかったようです.
壬氏への対価が思い付いたなら、もしかすると頼っていたのかもしれませんね。笑
李白は多くの女官に配っていた (義理チョコ風)
そして、壬氏とは違い本気ではなかった李白。
李白は、猫猫以外にも多くの侍女に簪を配っていました。
本人も義理と言っているし、挨拶代わりに配っていた感じのようです。
義理とはいえ「身元引き受けます」という意味の簪をここまで多く配れるなんて凄いです。笑
まぁ、誰に配ったかくらいは把握してほしいと思いますが。。
李白は義理だったとしても、もしかしたらそこから恋が芽生えちゃったりなんかしてってこともありますからね。。
出会いの少ない後宮にしてみたら、それはもう浮足立ってしまいますよね。
簪は、本来は告白の証みたいな解釈なんですよね。
好きな人に伝えられない思いを「簪に託す」というロマンチックさ・・・
それがちょっと変わって伝わって、今でいうバレンタインの義理チョコなイメージになっているのが残念です。泣
それでも、この時代の男の人が女の人に贈り物をするという意味の原点を見た気がしました。
李白に負けた結果となり壬氏が意気消沈した
猫猫は純粋に里帰りをしたかったので、義理で配っていた李白に頼みました。
でも、簪を「求愛」の形と考えていた壬氏は、自分より李白を選んだと思って落ち込んでしまいます。
猫猫が里帰りする時に「李白と一緒に街へ出る」と聞いて、すぐさま李白の素性を調べ上げます。
嫉妬を隠さずに本性を出してしまい、玉葉妃に面白がられてしまいます。
そして、里帰りが終わって後宮に帰ってきた猫猫を執務室に呼び出し尋問！！
その話の内容がまた上手い具合に噛み合っていなくて、壬氏は猫猫と李白が色っぽく一晩を過ごしたと勘違いしヘコんでしまいます。
ここでは、壬氏の中では「完全に李白に負けた・・」というショッキングさが伝わってきて面白かったです。笑
後に誤解は解けましたが、壬氏が猫猫を好きということは周知になってしまいました。
あんまり隠そうともしてないみたいなのでいいのかなw
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【薬屋のひとりごと】簪(かんざし)の意味まとめ
25日より発売中の『ビッグガンガン』3月号では、コミックス2巻が発売したばかりの『薬屋のひとりごと』第10話が掲載されています。園遊会の毒騒ぎは広まる一方、猫猫は我関せずと日常に戻り始めていた。そこで貰った簪を使えば後宮を出られると聞き、猫猫は李白を呼び出すのだが――。 pic.twitter.com/hY4KgdijQr
— ヒーロー文庫【公式】 (@herobunko) February 26, 2018
簪の意味について
- 簪の意味は「行きずり」と「求婚」の2つを意味する
- 猫猫は壬氏と李白の男性2人から受け取った
- 壬氏は求婚の意味を込めたが猫猫は理解していなかった
- 李白は多くの女官に配っていた (義理チョコ風)
- 李白に負けた結果となり壬氏が意気消沈した
以上、今回はキーアイテムの簪について考察してきました。
おそらく昔は、言葉にできない思いを簪に託すように「本来の告白」という意味で渡していたのだと思います。
でも年月が経ち、風習も変わっていき身元保証人といったライトな意味に変わっていったのでしょう。
本来の意味の方がロマンチックというか素敵ですけど、この時代では後宮の位が上の人達しか知らなくなってしまったようです。
猫猫も、早く壬氏の恋心に気づいてあげてほしいです！
こんなに分かりやすい人いないです！
もしかしたら気づかないふりをしているだけなのかもしれませんねw
今後の2人の関係がどんな風に発展していくか楽しみにしましょう^ ^
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