【名探偵コナン/ベイカー街の亡霊】お助けキャラ・浮浪者のセリフ「血まみれ」とは?赤ワインの意味をホームズの名言から解説

公開日: 2020年6月8日 | 最終更新日: 2020年6月24日

 

劇場版コナン第6作目である「ベイカー街の亡霊」は、小説「シャーロック・ホームズ」の内容が存分に含まれていました。

しかし、そこにはシステムに組み込まれていない、「浮浪者」という謎のキャラも登場します。

そして、この浮浪者のセリフがゲームクリアの重要なを握っていたのです!

 

今回は、この名探偵コナンシリーズ「ベイカー街の亡霊」についてお話します↓↓

 

 

 

【名探偵コナン/ベイカー街の亡霊】浮浪者のセリフ「血まみれ」の意味は?

 

物語の前半、コナンたちはお助けキャラである「シャーロック・ホームズ」が住む家に向かいます。

そして、その途中でアコーディオンを弾く浮浪者に遭遇します。

 

その浮浪者は歌をうたっており、その内容は以下の通りでした↓↓

「ジャック・ザ・ リッパーに気を付けろ。死にたくなけりゃ、どうするか・・・お前も血まみれになるこった・・・」

その後、コナンに微笑みかけて歩き去っていきます。

 

この浮浪者は、一体誰なのか?

さらに「血まみれ」とは、どういう意味なのでしょうか?

詳しく見ていきましょう!

 

物語ではシステムにない浮浪者の男が登場する

まず、コナンたちが新型仮想体感ゲーム機「コクーン」によって、飛ばされた仮装空間は100年前のロンドンのステージ「オールドタイム・ロンドン」でした。

そこは、実在した切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)が、ラスボスとして存在するステージです!

ジャックを捕まえることが、ゲームのクリア条件であり、そこのお助けキャラがなんと、小説に登場するシャーロック・ホームズでした!

 

実在した殺人鬼と、小説「シャーロック・ホームス」の世界を掛け合わせるというシナリオは、コナン(工藤新一)の父である工藤優作によって作られました。

 

優作は、世界的にも有名な推理小説家であり、本作では「コクーン」のゲームのシナリオを提供していたのです!

しかし、優作が提供したシナリオの中には、アコーディオンを弾く浮浪者はキャラとしていませんでした。

つまり、コナンたちが飛ばされた「100年前のロンドン」の世界では、優作が描いたシナリオ以外のことが起こっていたのです。

 

このような状況を作り出したのは、「コクーン」を乗っ取った人工知能「ノアズ・アーク」です。

「ノアズ・アーク」もまた、この謎のキャラに何らかの意味を持たせようとしていました。

 

 

最後の列車シーンでコナンの前に現れて「血まみれ」と助言する

再度、浮浪者の歌に戻ります↓↓

「ジャック・ザ・ リッパーに気を付けろ。死にたくなけりゃ、どうするか・・・お前も血まみれになるこった・・・」

 

この浮浪者の歌の意味には、一体どんな秘密が隠されているのでしょうか?

上記でご紹介した、浮浪者の歌を順番に読み取っていくと、「ジャック・ザ・リッパー」に殺されたくなければ、「血まみれになれ」ということになりますよね。

しかし、殺されたくないのに「血まみれ」というのは矛盾しています。

この意味が分からないまま、物語はクライマックスへと突入していきます。

 

ホームズの名言から血まみれとは赤ワインを利用する意味だと気付いた

ジャックザリッパーとの最後の決戦シーンでは、蘭がジャックを道連れに、列車から飛び降り自殺をして何とか倒すことに成功します!

しかし、コナン的には蘭の力がなければ暴走した列車を止められないと諦めてしまいました。

 

すると、そこにアコーディオンの浮浪者が現れます。

そして、このように言い放ちました↓↓

「お前たちはまだ血まみれになっていない。まだ生きてるじゃないか。もう諦めるのか?」

「すでにお前らは、真実を解く結び目に、両の手をかけているというのに」

「人生という無色の糸の束には、殺人という真っ赤な糸が混ざっている。それを解きほぐすことが、我々の仕事なんじゃないのかね?」

 

浮浪者はこのセリフを言った後、シャーロック・ホームズへと姿を変えます。

 

なんと、「アコーディオンの浮浪者=ホームズ」だったのです!

格好良くて素晴らしい登場の仕方でした!

✔ P O I N T

ちなみに余談ですが、上記の「人生という〜」のセリフは、シャーロック・ホームズシリーズの最初の作品である「緋色の研究」で、ホームズが、相方のワトソンに言った言葉が由来です。

こうして、ゲームのお助けキャラであるホームズは、コナンに最後のヒントを伝えました!

そして、コナンはこの「血まみれ」という言葉の意味を考えます。

コナン以外のゲームに生き残りである、諸星秀樹をふと見ると赤いジャケットを着ていました。

そこで、コナンは閃きます!

 

そして、諸星とともに急いで貨物室に向かい、壁にかかっていた斧で赤ワインの樽を割り始めます。

 

貨物室の中が赤ワインでいっぱいになるまで割り続け、暴走列車が駅に衝突する直前に赤ワインの中に潜り込みます。

実は、「血まみれ」の意味とは「赤ワインで、列車の衝撃を和らげろ」ということだったのです!

服が赤ワインまみれになると、見た目が「血まみれ」になりますからね!

こうして、コナンたちは無事に生還を果たしたのでした!

✔ P O I N T

再び余談ですが、ホームズの「人生という無色の糸の束には、殺人という真っ赤な糸が混ざっている。それを解きほぐすことが、我々の仕事なんじゃないのかね?」

 

という、セリフの「解きほぐす」という言葉は「和らげる」という意味を連想させています。(実際は少しだけ違っているみたいですが、同じニュアンスです)

 

ともあれ、素晴らしい発想で見事な脚本でしたね^ ^

結末や伏線なども含めて、改めて良い作品だと感じました!

 

 

【名探偵コナン/ベイカー街の亡霊】 についてまとめ

 

まとめ

●物語の前半で、システム上には存在しないアコーディオンを弾く謎の浮浪者が現れた

●浮浪者は「コクーン」を乗っ取った人工知能「ノアズ・アーク」が作り上げたキャラクター

●浮浪者は「血まみれ」になることが、ゲームクリアに繋がるような発言をしていた

●クライマックスで、追い詰められたコナンの目の前に、再び浮浪者が登場し助言をした

●実は、浮浪者=シャーロック・ホームズでお助けキャラだった

●「血まみれ」とは、「赤ワインで、列車の衝撃を和らげろ」という意味

→ホームズの名言の中の「解きほぐす」という言葉が、「和らげる」を連想させるように促した

 

以上、「名探偵コナン/ベイカー街の亡霊」についてでした!

ゲームの世界とはいえ、シャーロックホームズとコナンのご対面は、なんだかワクワクしましたね!

コナンの原点はシャーロックホームズにあるので、原作者である青山剛昌さんにとっても、夢の世界だったのではないでしょうか?

 

また、ラストの結末に、ホームズの名ゼリフを絡ませたのも、トリッキーでした!

脚本の素晴らしさが際立った作品だったと思います!

またシャーロックホームズとコラボしてほしいですね!

期待しています^ ^

✔ P O I N T

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