万引き家族-りんは最後飛び降りて死亡？その後どうなるのか結末を考察

「万引き家族」のテーマの1つである「虐待」を受けていた「りん」。

※作中では「ゆり」や「じゅり」とも呼ばれます

寒空の下、ベランダに追い出されて震えていたところを「治おさむ」達に救われたりんは、血の繋がりのない「柴田家」の一員として加わり、幸せそうに暮らす様子が描かれました。

しかし幸せは長くは続かず、警察の介入により家族はバラバラになり、りんは元の家族へ帰されてしまいます。

そのため、りんを心配する視聴者は多いようですね。

今回は、りんのその後について考察していきましょう。

りんは最後飛び降りて死亡？

「万引き家族」見終わった後も色々と考えさせられる映画だったな。

ゆり（りん／じゅり）が柵の上に頭を出して、外の景色を眺めるシーンで映画が終わるんだけど、監督はなにを伝えたかったのか。 pic.twitter.com/4z3smJberQ

— kensho hanano (@kensho_hanano) April 6, 2024

柴田家から元の家族に帰されたりんは、治達に助けられた時と同様、外に追い出されてしまう様子が描かれています。

映画の最後では玄関で1人遊ぶりんが柵から外を覗き込んでおり、その後「柵を乗り越えて飛び降りてしまったのでは？」と心配の声が上がっているようです。

りんは世間的には治達に誘拐されたという認識ですが、実際には虐待を逃れ柴田家の一員として幸せそうにしていました。

そのため再び虐待を受ける環境に帰されてしまい、絶望して飛び降りてもおかしくないと考える視聴者は多かったようですね。

実際はどうなのでしょうか？

母親の虐待を受け外に出されていた

『万引き家族』
りん（じゅり）の実の両親#許しがたい映画の登場人物 pic.twitter.com/21ooLHfH22

— ねむ美 (@netetai88) November 12, 2022

柴田家から元の家族に戻されてしまったりんは、視聴者の心配通り再び虐待を受けます。

しかし、治達に助けられた時はベランダに座り込んで元気のない様子だったりんですが、映画の最後では追い出されても歌を歌いながら1人遊びをしていました。

ただ黙って虐待に耐えるやり方しか知らなかったりんですが、柴田家という希望を知った事で辛い現実でも上手くやり過ごす術を覚えたのではないでしょうか。

根本的な解決になっていないのが悲しいところですが、この結末もリアリティに溢れていますね。

狭い世界から広い世界へ

ここが
りん(佐々木ゆうちゃん)
のうち設定

りん(佐々木ゆうちゃん)
は初め、ベランダ閉め出し食らってて
信代(安藤サクラさん)に気に止められ
治(リリー・フランキーさん)は止めるが
りんを連れて帰る信代

万引き家族 pic.twitter.com/74N6cb4guJ

— 🐾むーたん🐈🧸🐾多澪 (@muutan_0911_mio) September 14, 2018

是枝裕和これえだひろかず監督は、りんのラストシーンについて、「子供の成長」を表現したと語っています。

映画の冒頭では、りんはベランダの隙間から外を見ており、りんの目に映るのはとても狭い世界でした。

ベランダの隙間から見える狭い世界は、おそらくりんが虐待を受け続ける世界しか知らない事を表現しているのではないでしょうか。

りんはその後、柴田家に助けられ愛情を知り広い世界を見る事ができるようになった上に、元の家族に帰されても母親の問いかけに対して首を振るという拒否の反応ができるようになりました。

飛び降り自殺をしようとしている訳ではない

そのためりんはベランダの隙間からでなく、身を乗り出して柵の外の広い世界を見つめているという前向きなラストだと監督は語っています。

現状に絶望して飛び降りてしまったというラストではない事が分かり、視聴者としてはほっとしますね。

再びじゅり (ゆり)からりんになりたかった

万引き家族の、
ゆりを拾った時に着ていた服を燃やしながら、信代がりんに話すとこ。
“叩かれるのはね。
りんが悪いからじゃないんだよ。
好きだから叩くんだよなんて言うのはね。嘘なの
好きだったらね、好きだったらね、こうやってやるの。”
と、りんを抱きしめるシーンがほんまに泣ける。 pic.twitter.com/zYUFrMNwED

— なおきち (@naokichi023) July 18, 2020

りんは、たまたまベランダの隙間から外を覗いていたところを柴田家に助けられました。

お漏らしをして怒られたりしながらも柴田家の皆に愛された事、抱きしめてもらった事、海で遊んだ記憶はりんにとって確実に幸せな思い出として残っているでしょう。

そのため、また柴田家のような人達が柵の外に現れないか確認したのではないか？という意見も出ています。

治達は冒頭で連れてきてしまったりんを1度は元の場所に戻そうとしましたが、両親から虐待を受けている事を知り再び柴田家に戻りりんを保護しました。

万引きを繰り返しだらしないイメージの治達ですが、りんを想う優しさは滲み出ておりりんにも伝わったのでしょう。

本名のじゅりではなく、柴田家の皆に呼んでもらった「りん」にまたなりたいという気持ちがラストシーンに込められているのだと考察します。

柴田家は解体されてしまいましたが、一説では家族の一員でありりんと同じく自分の居場所のない「亜紀あき」が迎えに来るのでは？とも囁かれており、そうなってほしいと願わずにはいられませんね。

万引き家族を実質無料(0円)で見る方法

『万引き家族』

主に万引きで生計を立てる家族の話。
なんか悲しかった。
感動するシーンも多々あったけど、それは数々の正しいとは言えない行動の上で成り立っているもので、それがとてももどかしかった。
とりあえず、今生きているこの環境が恵まれている事を再確認した。#映画好きと繋がりたい pic.twitter.com/RacspAMXSw

— ねと (@neto_pastime) March 26, 2024

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【万引き家族】りん(ゆり)のラスト結末の考察まとめ

「万引き家族」りん役の佐々木みゆちゃんはもう本当に演技が良くって切ない目と純粋な笑顔ととても自然に表現していて素晴らしかった。このコメントもよい。負けてなかったよ。 pic.twitter.com/tzGjpp5Qed

— あいかわ (@pcat176) June 9, 2018

いかがでしたでしょうか？

りんはラストシーンで柵を乗り越え飛び降りてしまったのではなく、柵の外の広い世界を見つめる事で前向きに生きて行くだろうという明るい未来を示唆するような表現だという事が分かりました。

万引き家族では子供の生きる環境も大事なテーマであり、リアルな演技を見せたりん役の子役も素晴らしかったです。

りんのその後は明確には分かりませんが、柴田家のおかげで物事を前向きに見る事ができるようになり、明るい未来を想像してしまいますね。

ここまで読んでいただきありがとうございました！