薬屋のひとりごと-楼蘭の正体や目的は?その後は生きてる?

公開日: 2023年5月11日 | 最終更新日: 2023年11月12日

 

今回は、大人気作品の【薬屋のひとりごと】の中で謎多き人物・楼蘭妃ろうらんひについて考察していきたいと思います。

楼蘭妃は、阿多妃アードゥオひの後に入宮してきました。

皇帝が見初めた訳ではなく、高官である父・子昌の推しで強引に入りました。

 

しかし、表情や服装からも猫猫ですら性格が掴めない・・

そんな楼蘭ですが、他の妃にはないところが数多くありました。

この記事では、ミステリアスな彼女について考察していきましょう!

 

この記事を見て分かること
  • 楼蘭の「正体」や「目的」について
  • その後、生きてい」のかどうか

 

 

 

 

楼蘭の正体や目的は?

 

阿多妃の後に、皇帝の淑妃となった楼蘭妃。

前例のないくらい侍女を多数連れて入宮したり、服装や化粧を毎回変えるという特徴があります。

なので「全然違う人と会っているようだ」と主上が混乱していました。

この「全然違う人」が楼蘭妃の目的でした。

 

後宮に上級妃として入り込み、沢山の侍女を自分の身代わりに仕立てて入れ替わり、下女に扮し後宮内で情報収集をすることが狙いです。

では、それをして楼蘭には何の得があるのでしょうか?

 

正体① 子翠

まず楼蘭妃の正体ですが、実は「子翠」でした!!

子翠は隊商が来る少し前、ちょうど楼蘭妃が入宮したあたりから登場します。

初登場は鈴麗公主が猫猫たちと散歩をしていて、子猫を見つけ追いかけた先に居て子猫を捕まえてくれたのが子翠でした。

 

なぜ子猫が迷い込んでいたのか、、そしてその子猫を捕まえたのが子翠だったのか。

楼蘭妃の正体が子翠と判明してからは子猫すらも仕込み?と疑問になります。。

でも子猫は生き物ですし汚れていたので、偶然だったと信じたいです。

 

 

正体② 子一族である子昌と神美(シェンメイ)の子

楼蘭妃である子翠は、高官の子昌が父親で、母親は先帝の元妃だった神美シェンメイです。

母親の逆恨みにより、今回の計画が実行されたようです。

主上が神美を子昌に嫁がせたのは、先帝の性癖(ロリコン)を隠すためでした。

なので、お手付きの無い妃を高官に嫁がせました。

 

神美からしてみると皇妃が目標で自信があったので、厄介払いされたと感じたようですね。。

その小さな誤解から、一族を巻き込む大きな火種となってしまいます。

 

正体③ 翠岺とは異母姉妹

翠苓とは、猫猫が外廷で働くようになってから出会った侍女です。

猫猫に絡んだ侍女の取り巻きというか、翠苓本人は巻き込まれただけなので猫猫にそんな興味はありませんでした。

 

しかし、彼女は子翠の異母姉妹だったので、この際利用してやろう感がたっぷり感じられましたw

翠苓は「なぜ猫猫が壬氏に気に入られているのか?」と気にしていたようですが、猫猫はのらりくらりと躱します。

後々だからこそ思いますが、翠苓は猫猫に近づいて後宮の情報を手に入れたかったのでしょう。

壬氏に気に入られていることは一目瞭然ですので、近づけば何か有益なものを・・と。

 

でも猫猫は花街で育ってきたので意外と用心深く、普通の人より情報を漏らしたりはしないです。

そこは、子翠も翠苓も誤算だったと思います。

 

 

目的① 皇族に恨みを持つ神美の共謀者

楼蘭の母は先帝の妃でしたが1度もお手つきが無く、さらには先帝の性癖を隠すためにひどい扱いを受けます。

その後に、女性として盛りを過ぎた頃に子昌に下賜しました。

先に子昌には妻子がいて、その妻が自分より先に先帝に手をつけられた侍女でした。

自分はお手つきがなく嫁に入ったのに・・・と逆恨みの感情が膨れ「何か国に復讐できないか・・」と考えます。

 

そして、復讐のためだけに子翠を産み、翠苓も巻き込みました。

全ては東宮を産ませ、国を乗っ取ろうという神美の計画だったのです。

 

目的② 子一族の無関係の人間を守ること

楼蘭は母には恵まれませんでしたが、地頭は良いです。

その為、自分が犠牲になってでも一族の子供たちを守ろうとしていました。

手段は蘇りの薬を使い、1度殺してから生き返らせるという何とも危うい方法。

1度死んだ者に関しては法律が機能しないという抜け道を利用しようと考えたようです。

死人に口無しとは言いますが、、そこに目をつけるなんてさすが楼蘭ですよね。

 

目的③ 薬や毒に精通する猫猫を利用

楼蘭は普段は侍女に変装させて、自分は下女として後宮内にいました。

様々な情報を収集する中で猫猫のことを知り、毒や薬屋の知識はもちろん利用したかったのでしょう。

壬氏のお気に入りという事も含めて、猫猫に近づいたきっかけのはずです。

身代わりを置いて後宮から抜け出すのも計画のうちだったでしょうから、いざという時に人質にしようとも考えていたなら用意周到ですね。

 

目的④ 翠岺を神美から解放させてあげたい

楼蘭は、神美に支配されている「翠岺を解放してあげたい」と思っていたようです。

母親も翠岺にも罪はなく恨むなら先帝ですが、自分を差し置いて子を孕んだ侍女に嫉妬が向かい、その子・翠岺にも厳しい仕打ちをしてきました。

(母親は神美の侍女だった時に先帝にお手つきにされた)

そんな2人を見ていた楼蘭としては、解放してあげたかったのでしょう。

神美から、そして子一族からの呪いから救い出すために楼蘭は必死で一人戦っていたようです。(切ない。。)

 

 

その後は生きてる?

 

楼蘭は自分の故郷に戻っていましたが、入れ替わりがバレて謀反となりました。

後に、壬氏たちが猫猫を取り戻すために攻め込んできます。

その時に砦に籠城し、周りに火に放たれて追い詰められ最後は飛び降りてしまいます。

 

ですが、遺体は発見されていません。

なので生き延びているはず!って思っています!

 

SNS上でも楼蘭のことは皆好きで、境遇に涙してしまう方もいたようです。

やっぱり不憫すぎますよね・・・

 

楼蘭は生きていると考察

砦から飛び降りた先に遺体や痕跡が無かったので、楼蘭は生きているという説が濃厚です。

その根拠として、その後が小説に描かれたことが大きいです。

そこでは、とある港町に1人の少女が現れます。

その少女こそが、生き延びた楼蘭と思われます。

少女は見た目も麗しく、後宮の花になれるようだと揶揄されていました。

 

玉藻 (たまも)という少女に扮して再登場

港町に現れた少女は「玉藻たまも」と名乗りました。

彼女は見た目も美しく、市場の人にもお墨付きをもらっていました。

玉藻と名乗った少女は海の向こうにとても興味があったようで、海を渡り違う国へと旅立っていきます。

猫猫とは再会できるか分かりませんが、叶うならぜひ再会してほしいです。

 

また、この少女が楼蘭だと考えられる根拠もあります↓↓

 

猫猫が楼蘭にあげた簪を玉藻が持っている

猫猫は、最後に楼蘭にを渡しました。

この簪は、園遊会で猫猫が壬氏からもらった大切な簪です。

 

その簪をあげたということは「生き延びてほしい」「再会した時に返して欲しい」という思いが込められていると思います。

楼蘭はそんな猫猫の思いを知ってか、市場で食料と簪を交換していました。

その食料を持って、楼蘭は「玉藻」と名乗って海を渡ります。

遠い異国の地に行ってしまいましたが、また猫猫や小蘭と再会して欲しいです。

 

作者も生きていることに言及している

楼蘭が生存していることは、作者の日向夏さんもブログにて「玉藻の名前の意味が分からなかったら調べてみるといいです」と言っていました。

玉藻の意味は「水の中に生える藻」の昔の言い方です。

露天商の男に海で寵愛を受けそうと言われたのは、あまりの美しさだったので「海の王に見初められる」という意味だったのかなと思います。

そういった意味でも、子翠=楼蘭=玉藻は同一人物なのでしょう。

 

「玉藻前」という平安時代の美女の名が当てられている

さらには、玉藻という名前には驚くべき意味がありました。

平安時代には「玉藻前たまもぜん」という人物がおり、鳥羽上皇に寵愛を受け朝廷を支配していた娘です。

その正体は妖狐であり、尾が9つに別れた狐とされています。

討伐され石に姿を変えた後も、近づいた人や動物を殺す「殺生石」となったとされています。

 

その昔、中国の王朝を支配した「妲己だっき」という娘だったともされています。

楼蘭はここまでひどい人ではありませんでしたが、姿を変え人を騙していたので例えられたのでしょう。

また、壬氏が楼蘭妃の事を「狐」と揶揄していたのもありましたしね。

 

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【薬屋のひとりごと】楼蘭の正体や目的・死亡説まとめ

 

まとめ

楼蘭の正体や目的について

  • 楼蘭妃の正体は子翠
  • 楼蘭は日常的に侍女と入れ替わり子翠として後宮に出入りしていた
  • 猫猫に近づいたのは薬や毒の知識を吸収するため
  • 壬氏のお気に入りである猫猫をいざという時に盾にするため
  • 楼蘭は東宮を産み正妻になることが目標だった
  • そのため他の妃に生まれた子を殺害していた。(間接的に)
  • 子翠は故郷の一族を神美の呪いから救いたかった
  • そのために蘇りの薬を作ろうとしていた

 

その後の生存説について

  • 計画がバレて後宮を抜け出したことで謀反とされ胸を打たれ砦から落ちた
  • 遺体は発見されず、港町に「玉藻」という少女が出現
  • 容姿や猫猫の簪を持っていたことから楼蘭と推測される
  • 玉藻は海を渡り他国へ旅立っていった

 

以上、今回は謎の上級妃・楼蘭について考察してきました。

その正体が猫猫と下女仲間の子翠だったとは驚きですが、振り返ってみれば不自然な点や共通点がありました。

楼蘭妃にはとても複雑な事情がありましたが、だからと言って罪のない赤子たちを殺して言い訳はありません。

壬氏や猫猫は、彼女を許し逃したようでした。

 

楼蘭も、今度は2人のために協力をして欲しいと思います。

こんな時間はもうきませんが、いつかまた猫猫・小蘭・子翠の3人が揃って話している姿が見れますように!

 

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