映画【火花】では、真樹という女性が登場します。
真樹は、風俗店に務めながら神谷と同棲し芸人生活を全面的にサポートしますが、結局は自分から別れを告げます。
これまで仲睦まじかった2人は、なぜ別れてしまったのか?
今回は、そんな神谷と大きく関わりのある女性・真樹について考えてみたいと思います↓↓
- 神谷と真樹が「別れた理由」
- 真樹の「背景にあった状況」
目次
神谷と真樹が別れた理由は?
本日10月19日は、木村文乃さんのお誕生日です✨🎂👏👏
お誕生日おめでとうございます🎉🥂
映画『火花』では、神谷と徳永を優しく見守るとっても素敵な女性を演じてくださいました。#映画火花 #木村文乃生誕祭2017 #真樹 pic.twitter.com/xKoIdzLTpc— 映画『火花』 (@hibana_movie) October 19, 2017
大阪で活動していた神谷は、徳永と知り合ってしばらくすると東京に拠点を移し真樹と暮らし始めます。
そもそも真樹は、元々はどこで暮らしていてどういう流れで神谷と同棲することになったのか?
その辺が気になりますが、映画の中では説明されていません。
さらに、上京してすぐにスカウトに声を掛けられ、キャバクラと思って面接をうけたら風俗だったという悲惨な過去を持ちます。
しかも、断りきれずにずっと働いていたという真樹。。
映画なだけにジョークのような説明ですが、彼女は生きる事にやや不器用なタイプのように見受けられます。
だからこそ感覚的にどこか神谷と似ていて、彼の漫才に惹かれたのかもしれません。
今回はそんな2人がなぜ別れに至ったのかを考察してみたいと思います↓↓
神谷は別の女性と同棲していた (真樹の居候)
神谷は、徳永に真樹との関係について「付き合っているのではなく居候させてもらっている」のだと説明しています。
ただそれは神谷側の理屈で、真樹は全然違う考えを持っていたはずです。
なんとなく「居候」という言葉は真樹を都合のいい女扱いしているようで、神谷に悪いイメージを抱きがちです。
しかし、彼なりに真樹に対しての心苦しさへの言い訳だったのかもしれません。
自由人の神谷の事だから、嫌いな女性とは一緒に暮らせないだろうし、実は本人が認めようとしてないだけでかなり好意を持っていたのは確かです。
人並みに真樹を幸せにできそうにない今の自分に、真樹と付き合える資格はないと思っていました。
同時に、いつか彼氏になりたいという気持ちもあって、それまではお互いを傷つけ合うのを避けたかったのです。
神谷は、徳永を真樹に紹介して3人で賑やかに過ごしたりしていますが、それは真樹と向き合う時間をなるべく避けたかったからではないかと思えました。
真樹は風俗のお金を神谷との生活費にあてた
人生で初めて金髪にしたという木村文乃さん。板尾監督曰く、真樹は神谷と徳永にとって「救い」となる人物だが、「女神に見えても、どこか傷や闇を抱えている女性」なのだそう。#映画火花#場面カット#木村文乃 pic.twitter.com/4bb6YckZIu
— 映画『火花』 (@hibana_movie) November 7, 2017
真樹は神谷に別れを告げる時まで、風俗店に務めている事を黙っていました。
さらに風俗という仕事で得た給料も、この神谷との生活費に惜しみなく充てます。
ここから、神谷に尽くしていながらも「彼の負担になりたくなかった」という彼女の心情がうかがえます。
彼女の気持ちとしては、神谷に生活の心配をしないで「漫才に専念させてあげたかった」のでしょう。
ただ厳しい見方をすると、愛する人の為に犠牲になっている自分に酔いしれていると言えない事もないですね。
おそらく真樹は漫才好きで、神谷のファンだったのではないでしょうか?
ステージで火花を散らす神谷に真樹が憧れていたとしたら、彼と一緒に暮らせるだけでたとえようもなく嬉しかったのだと思います。
なので、神谷との暮らしを維持しようと彼女なりに一生懸命だったのかもしれません。
真樹は新しい彼氏ができて神谷の元を去る
映画火花。20代後半の青春の終わり感、夢の終わり感は詩的で切ない。そのまま結婚しない限りは20代後半で人生最初のデカイ恋愛も大体終わるし。火花で言えば真樹の部屋に荷物取りにいくあの場面、あそこに20代後半の切なさが詰まってるな。
— バカツル (@bakaturu) September 15, 2018
映画の中で、早朝の歓楽街で涙でグショグショになりながらスタッフになだめられて店を出る真樹が描かれます。
さらに、そこに考え事にふけって前をよく見ないで歩く徳永とすれ違うシーンがあります。
2人はお互いに気付かずに、その場を通り過ぎていくのです。
そこから真樹は、風俗の仕事を続けるのに限界を感じて今とは違う生き方を模索し始めます。
神谷が芸人としての夢を手放せないのを、真樹は知っていました。
神谷に夢があるように、真樹自身にも結婚や出産など幸せな家庭を築く夢がありました。
好きな人と暮らしているのに満たされない淋しさや、孤独感を1人で抱えて夢を追う神谷を責めたくなかったからこそ、彼女は別れを決めたのだと思います。
そうして、新しい彼氏を作り去っていったのです。
変顔をしたのは明るく前向きな別れを望んでいたから
神谷さんが家から出て行く時の、ドア開けて出る瞬間の真樹ちゃんの表情がめちゃくちゃリアルで、切なくて、胸が締め付けられる😭徳永さんと神谷さんと真樹ちゃんのそれぞれの優しさが入り混じったあのシーンすごい好きだぁあああ。火花もっかい見たい!!
— ひろろん@木村文乃さんfan (@Hiroron1019) November 23, 2017
真樹の部屋に神谷が荷物を取りに行くと、部屋にはすでに新しい彼氏がいて気まずい空気でした。
神谷が最低限の荷物を手に取り、部屋を出ていく間際に真樹はドアの隙間から変顔で見送ります。
新しい彼氏には神谷の事をただの居候だと伝えているので、まともな会話ができない状態での真樹の精一杯のメッセージでした。
同棲中、神谷は真樹の変顔を気に入っていました。
神谷と真樹と徳永が3人でくつろいでいるときに、合図を送り彼女の変顔でみんなを笑わせるシーンがあります。
真樹の変顔には、2人で過ごした楽しい記憶が詰まっていたのです。
なので、別れるときは「暗くならないように、前向きに」と、変顔で笑って別れようと決めていたのでしょう。
どんなに辛いことでも笑いに変える神谷の感性や生き方を、彼女は常に笑顔で見守っていました。
自分の事を多くは語らない真樹でしたが、最後まで涙を見せずに神谷を思いやる彼女の姿は、清らかで凛とした強さを感じさせました。
真樹は神谷のために別れたと考察
『火花』の魅力は、真樹さんに集約されてる気がするんだけど、どうだろう。
— けいけい (@gomaffy105) August 3, 2015
先ほど、真樹自身にも夢があったこともあり神谷と別れたとお伝えしました。
元々、真樹は繊細で鋭い感性を持っていました。
真樹は、口にしなくても微妙な気配で感じ取ってしまう性格であり、それゆえに神谷は甘えて寄りかかり過ぎていたように思えます。
いつしか彼女は、そんな一方的に相手に尽くす生活に疲れて、漫才ばかりにあけくれる神谷に不満を抱くようになってしまいます。
小さなシミがだんだん大きくなっていき、どす黒い憎しみへと変わる前に、神谷のために別れる決心をしたのです。
彼女は、神谷との間に綺麗な思い出だけのままで終わりにしたかったのでした。
神谷の生き方を否定して罵る事で、彼に辛い思いをさせたくなかったのです。
彼女の決断は早く、神谷に他に好きな男性が出来たことを告げると、彼の荷物が片付かない内から新しい彼氏を部屋に連れてきてしまいます。
そうして、半ば強引に神谷は部屋を追い出されてしまいました。
真樹にとっても、そこまでやらないと神谷を振り切ることが出来なかったのでしょう。
【火花】神谷と真樹の関係性についてまとめ
ようやく火花見てきました!!
真樹さんめっちゃステキでした😍
かわいいし、ふわっとした話し方も
どこか悩みかかえてそうな感じも
とってもステキでした🙈💕💕映画見終わって原作気になって伊藤くんAtoEとセットで買いました(笑) pic.twitter.com/r2Pqt0HTxc
— ちゃんまき (@chan_maki_fmnst) December 18, 2017
- 真樹は神谷に内緒で風俗店に務めて、彼の生活の面倒を見る
- 風俗の仕事を続けるのに限界を感じた真樹は今の生活を断念する
- 別れ際の変顔は真樹の精一杯のメッセージ
- 真樹は神谷の生き方を否定したくなくて、別れを選んだ
- 別れるときに彼氏に部屋に来てもらったのは、真樹自身が神谷との別れが辛かったから
以上、神谷と真樹が別れた理由について考察してみました。
真樹は、まさに映画「火花」の中では女神的存在でした。
そして神谷と徳永にとって、いつまでも忘れられない女性であり続けることでしょう。
ただ、この2人の関係性はどこか恨めないところもあり、作品を盛り上げてくれる存在であることは間違いありません。
もし興味を持った方は、ぜひ火花をご視聴ください^ ^