【火花】は、作中で数多くの名言が散りばめられていることで有名です。
何気ない会話の中にも、その1つ1つに意味があるようで深みを与えてくれます。
この火花の名言に元気付けられたり、鼓舞され前向きになったという方も多いことだと思います。
では、火花にはどのような名台詞が出てくるのでしょうか?
今回は、そんな火花の中でも「個人的に特に心に残った言葉」ご紹介します↓↓
- 火花に登場する「名言集」
- セリフが持つ「意味」や「伝えたいこと」
目次
心に残る言葉や名言集10選まとめ
「火花」
夢を掴もうと もがく人の10年間!!という密度の濃い映画を見て、
笑って、泣いて、切なかったり、
可笑しかったり、ラストも未来に溢れる素敵な終わり方!!!思うままの拙い感想でしたが😳
東宝さん💕
本当にありがとうございます~🙌 pic.twitter.com/x7GhqqmrFX— 唯0221【💗】 (@taicyan0221) January 13, 2018
冒頭では、火花の名言について触れました。
作品は、お笑いを目指す「2人の男たちの物語」というイメージです。
ただ、お笑いと聞くと少し茶化されてしまう風潮がありますが、誰よりも熱いというのも1つの特徴です。
そんな真っ直ぐな登場人物だからこそ、見ている私たち視聴者の心にはグッと刺さるものがあります。
では早速ですが、その中から選りすぐりをご紹介します↓↓
おまえやっぱりアホやな
映画「火花」観た。徳永と神谷の関係性に期待してたんだけど、徳永と相方山下の関係の方がぐっときた。もっと2人のシーンが見たいと思ったし、山下視点の物語も見たいと思いました。(原作未読)
— めじろ (@me46_y) January 21, 2018
物語が開始してたった数分で、早くも徳永が山下に向かって「アホ呼ばわり」します。笑
何がすごいかと言うと、それがまったく嫌味ではなく「アホ」という言葉に「やけど、好きやわ」という気配がフワッと漂って来ていることです。
実際、山下も全然気に留めていません。
関西弁だと、その辺がスムーズで不思議です。
漫才はやっぱり関西弁が一番サマになる。
お前の言葉で今日見たものを生きてるうちに書けよ
「#火花 」観てきました❗
又吉さんの原作とドラマ版も見てましたが映画も良かったです👍
冒頭の台詞で「今日見たものを生きているうちに書く」という言葉に文学の心があるような気がします。そして見えないものに挑戦する苦しさやもがきながらも自分らしくいようとした彼らに笑顔と涙が溢れました✨ pic.twitter.com/xzHRlXfxuB— 双子moon読書と創作 (@moon61226676) December 4, 2017
神谷は、徳永を弟子に受け入れるのに1つだけ条件を出します。
それは、徳永が「神谷の伝記を自分の言葉と感性で書く」ということでした。
ずばりオリジナリティの追及となると、一旦は物事を自分の中に吸収して消化しなければいけません。
そこで、この言葉です。
神谷は徳永というフィルターを通して生まれる、もう1人の自分を見てみたかったのかもしれませんね。
神谷さんが相手にしているのは世間やないねん
桐谷健太が好きなオカンが借りた映画「火花」を観た!!
なんかスゲーカッコ悪いのに、なんかスゲーカッコいいな神谷さん😭
情けなくてボロボロになっても、戦い続ける事を辞めない人はカッコいい
— ヒットガール (@JurysJasmine) August 2, 2018
限りなく「熱く・鋭く・バカ」であり続けようとする神谷。
彼は、いつでも徳永のすぐ隣にいながらも手の届かない存在でした。
そして、会う度にその密度の濃い情熱や頭の回転の早さ、奇天烈な発想に、徳永は時間では解決しきれない距離を感じます。
神谷の中に「自分が探し求めているものがあるに違いない」と信じ切っている徳永は、自分とは全く別物である神谷の虜になってしまいました。
実はこのセリフには、このような続きがあります↓↓
神谷さんが相手にしているのは世間やないねん
世間を振り向かせるかもしれんなにかやねん
「まだまだ才能の原石だ」。
もしくは「世間がついていけてない」。
など、徳永から見た神谷の次元の違いが表されている言葉だと感じます。
そんな人物に、”お前の漫才は面白い”と言われることが、彼の唯一の自信であり支えだったと言えます。
すべての芸人にはね、絶対おもろいって、自分の中でおもろいって思う事があるんですよ
テレビに出て毎日おバカなことやってる芸人達も、本音はもっと違う事をやりたいのかもしれません。
世間という現実と、頭の中の理想の狭間でもがいている彼らの日々が少しだけ見えた気がします。
突き詰めると、自分の価値観が世間に受け入れられるかどうかは分からないということです。
やりたいことだけをやっていたら、それは自己満足。
求められる仕事だとしても、やりたくなければストレス。
万人受けするお笑いか、信じるお笑いを突き進むのか。
そんな彼らが追いかけている笑いを、もっと理解できるようになりたくなりました。
要領ばかりが評価されるなんだかもの淋しい時代に、彼らのように不器用に生きる事は決して楽ではないけど、愚かで無意味なことではないと思います。
どれだけの人が彼らの姿に勇気をもらって自分も頑張ろうって励まされているんだろう。
この映画を見て、私もその中の1人になりました。
急いで4人で暮らす部屋を探さないかんな
映画『火花』
「4人住める部屋探さんとな」
この時この映画が甘酸っぱい青春ものだったら、徳永は相方の山下に掴みかかると思うけど、これはそういう映画じゃないし夢が必ず叶うわけじゃないし、何より芸人として生きてる人のリアルな言葉だと思った。#火花#菅田将暉#桐谷健太#板尾創路 pic.twitter.com/6Wgx3hmTHF— きさらづりの (@mov_dra_freedom) March 13, 2020
クリスマスイブの夜。
宅配ピザのアルバイトで、サンタの格好をした山下は徳永に売れ残りの冷え切ったピザを渡します。
そして、言いにくそうに「漫才をやめたい」みたいな内容を話し始めます。
「漫才の自信はあるで。でもこの生活続けて行く自信がないねん。」
「オレな、彼女と籍入れた。お腹に赤ちゃんおるねん。」
「漫才やろう言うたのはおまえやで。」
「ごめん」
しばらくこ沈黙の後に、徳永は山下にこのボケで祝福します。
それに対して山下もツッコミで返すのですが、張り詰めた空気が一瞬和らぎ、どこか吹っ切れた気配がよぎります。
歯切れのいい漫才と笑いは、どんな長ったらしいクソ真面目な会話よりもずっと説得力や決断力がありますね。
常識を覆す事に全力で挑める者だけが漫才師になれるのだ
映画「火花」を見て…言葉じゃ伝わらない事もある…だけど、言葉でしか伝えられない…から、必死に考えた上での暴言。全力の「死ねッ!」にホント泣いた。
— ユー缶 (@Humo_can) July 9, 2019
誰もが、常識の中にいるととても安心します。
これは動物的本能であり、特に日本人に多い考え方の1つです。
そして、考える事を放棄した最後はもう疑うことがなくなり、ただの人形のようになっていきます。
これって本当は怖いことですよね。
常識を突き抜けた先に新しい時代が広がっていて、常にそれを見据える柔軟性っていうものを忘れてはいけないのかもしれません。
この言葉からは「ぬるま湯に浸かりっぱなしではなく、どんどんと新しいチャレンジをしていけ」という意味にも感じます。
作品の中の言葉にいちいち、ドキッとかギクッとか反応させられっぱなしでした。
いくら面倒くさくても、考えることを省いてはいけないことにも気付かされました。
オレな芸人には引退なんてないと思うねん
映画「火花」を観た。芸人として華やかな活動を出来るのは一握り。そこに辿り着くまでの切磋琢磨を「弱肉強食」と捉えるか、1つの「共同作業」と捉えるか。もし成功出来なくても本気で取り組み、培ったスキルを次に活かせば、その仕事ではレア人材になれる。良い映画。
結果:桐谷健太カッコいい。 pic.twitter.com/3ckMGIVbVQ— ryouta.f (@ametama14) October 4, 2018
「芸人のパンチは殴れば殴るほど人を幸せにできんねん。」
「だから芸人辞めて、他の仕事で飯食うようになっても、笑いでどつきまくったれ。」
「お前みたいなパンチ持ってるやつ、どっこにもいてへんからな」
ラストに近づくほどに神谷の喋りは熱を帯びて行き、向かい合って座っている徳永の顔に台本でも貼ってあるんじゃなかろうかと思うくらいに長いセリフが続きます。
でも、そのセリフが深くてジーンと来ちゃうんですよ。
「芸人に引退はない」というセリフは、神谷が自分自身にも常に言い聞かせている言葉なのでしょうね。
たとえ芸人を辞めてステージに上がれなくなったとしても、面白い話に耳を傾けて笑ってくれる人はいつだって周囲に沢山いてくれるわけです。
笑いの大切さや凄さを忘れずに生き続けているかぎり、神谷と徳永の関係もずっと師匠と弟子のままです。
こういう関係性は、どこかうらやましく思えてきます。
一回でも舞台に立った奴は絶対に必要やったんや
「火花」監督は板尾さんで良かった。純文学は地味な作品。それを映画にするのは難しい。作家が何を一番表現したかったか監督はちゃんと心得てる。本の中に自分が想像する神谷と徳永がいる。でも桐谷健太と菅田将暉で正解。神谷のセリフ「淘汰された奴らの存在は、絶対に無駄じゃないねん」にジ〜ン…
— ゆうこ (@yuko371121) November 29, 2017
舞台に立った時の震えや感動。
それは、同じ舞台に立った者にしか分かりません。
そして、舞台はそんな彼らのパワーの結晶でもあります。
共に過ごした時間は、勝ち残った芸人たちの血肉となって新たな進化を続けます。
「絶対に必要やったんや。」
この言葉に、涙して救われた若者もたくさんいる事でしょう。
芸人たちが集結して製作されたこの映画は、夢を諦めざるを得なかった仲間へのメッセージが込められています。
生きている限りバッドエンドはない
映画「火花」観て来ました。とても直球で、作品の中で描かれる人達の心が素直に伝わってくる素敵な映画でした。面白いもの作って、人を笑わせたいという神谷さんと徳永の姿が、眩しくも切なかった。芸人の生きる世界は苦しいけれど、「芸人に終わりはない」という言葉が胸に染みました。#火花感想
— りおん (@rion_221) December 26, 2017
人生は「長い夢」の続き。
辛い出来事も笑いに変えてしまえば、いずれは楽しかった思い出に変わります。
「僕たちはまだ途中だ!」「これから続きをやるんだ!」という強いメッセージ性があるセリフですよね。
どんなことでも、うなだれているヒマなんかなく何度だって立ち上がって挑戦し続ければいいのです。
終わりなんてのは、最後の最後に一度だけでいい。
挫折感を引きずって生きるなんて、もったいない話です。
人生の幸せとは、どれだけ「何かに夢中になれたか」ってことに尽きるのかもしれません。
なぁ、やろうや漫才
映画 火花 鑑賞
桐谷健太と菅田くんの漫才をするのかと思い、今か今かと観てたら終わってしまった。。。— ROCKROCKHAL (@rockrockhal) January 22, 2019
これだけ赤裸々に芸人の世界の厳しさを見せつけておいて、最後に明るく爽やかに「やろうや!漫才」って言ってのける憎らしさ。
原作者と監督の心意気といった所ですね。
漫才ができる楽しさに比べたら、「そんな苦労なんてたいしたことないで?」と言わんばかりです。
これから芸人を目指す人達はこの映画を見て、「あー、やっぱ漫才やりたいわー」なんて思ったりするのでしょうか?
「火花を見て芸人になる覚悟を決めた!」という人が後々現れるのかもしれませんね。
【火花】心に残る言葉や名言集やセリフにまとめ
石田さんの芸人だからこそ、痛いほど感情のこもったセリフに何度も鳥肌がたった!!もう完全に引き込まれましたね……。また見にきたいなぁ…。小説、ドラマ、映画に舞台。色々な火花があってそれぞれが色んな想いやメッセージを伝えようとしてくる。はぁ…。今はただただ余韻を楽しみます……。
— しましまとら(しま) (@gojiragorira) April 6, 2018
- ① おまえやっぱりアホやな
- ② お前の言葉で今日見たものを生きてるうちに書けよ
- ③ 神谷さんが相手にしているのは世間やないねん
- ④ すべての芸人にはね、絶対おもろいって、自分の中でおもろいって思う事があるんですよ
- ⑤ 急いで4人で暮らす部屋を探さないかんな
- ⑥ 常識を覆す事に全力で挑める者だけが漫才師になれるのだ
- ⑦ オレな芸人には引退なんてないと思うねん
- ⑧ 一回でも舞台に立った奴は絶対に必要やったんや
- ⑨ 生きている限りバッドエンドはない
- ⑩ なぁ、やろうや漫才
たくさんあり過ぎて書き切れない中で、かなり独断で選んだ心に残るセリフ・名言集10選 でした!
映画の2時間は、徳永達の10年分の出来事や想いがギュウギュウに押し込まれてもうパンパンの状態です。
本当に、どのシーンもセリフも無駄な部分は一瞬だって含まれていません。
芸人たちの手によって端正に作られた作品と言えるでしょう。