コナン-世紀末の魔術師のマリアの遺体が発見？8年後のニュースについて

劇場版名探偵コナン第3作目「世紀末の魔術師」は1999年に公開されました。

作中には実在したロシアのロマノフ王朝や歴史上の人物が登場しており、独自の解釈で語られています。

ロマノフ王朝は「ニコライ2世」を最後のロシア皇帝として幕を閉じていますが、作中ではその皇帝の娘の1人である「マリア・ニコラエヴナ」のその後についてオリジナルで描かれているのです。

今回は、世紀末の魔術師に登場するマリアについて、歴史上の事実と作中でのオリジナルストーリーをまとめました。

作中でマリアの遺体は見つかっていない

【衝撃】

｢世紀末の魔術師｣公開から今日で25周年#conan#名探偵コナン pic.twitter.com/SEOkLE5zZw

— こなぴくん興行収入実況 (@CNP___boxoffice) April 17, 2024

この映画ではロシアのロマネフ王朝の財宝がメインテーマになっており、歴史上の人物が登場しています。

マリアもその1人で、作中では彼女の遺体が見つかっていないとされていましたが歴史上ではどうなのでしょうか。

ここからは、その経緯を歴史上の事実を踏まえて見ていきましょう。

作中① 生存して日本へ逃亡する

コナンの世紀末の魔術師ではマリアが日本に逃げ延びた設定になってましたねぇ

— (@momooooo0508) June 24, 2023

マリアの生存説はいくつもありますが、どれも噂にすぎません。

作中では皇帝一家が殺害される直前、マリアだけが日本人に助け出され日本への逃亡を成功したとされており、その後は日本にて暮らしていたようです。

マリアを助けた日本人は作中で登場した財宝、「インペリアル・イースター・エッグ」を作った人物とされています。

作中② マリアの子孫・香坂夏美が登場

世紀末の魔術師併せ、あとなつみさんだけです。マリアの末裔です。 pic.twitter.com/h07A8SDBqL

— 引越済 (@lastng0802) June 16, 2018

作中ではエッグを作った「香坂喜市こうさかきいち」の子孫、「香坂夏美こうさかなつみ」が登場し、コナン達とともにエッグの謎を解き明かしていきました。

香坂喜市はロマノフ王朝の細工職人を務めておりマリアとも面識があったと考えられます。

作中終盤、エッグから映し出された写真に写った喜市の妻であるロシア人の女性が夏美とよく似ている事が判明し、夏美がマリアの子孫である可能性が示唆されました。

マリアは本来殺害される対象だったため、ロシアの革命軍から隠す事を目的に死後は城の地下に埋葬されていたのでしょう。

作中では夏美の他、歴史上の人物である「ラスプーチン」の子孫も登場しており、なかなか複雑なストーリーとなっていましたね。

史実①ロシア革命時に遺体は見つかっていない

アナスタシアに爆ハマりした今、世紀末の魔術師を改めて観ると趣が違う　公開当時、マリア皇女のものとされるご遺体は見つかっていなかったからこんなロマンチックなストーリーが出来たんだな

— (@malchaaaaaaaan) May 2, 2021

歴史上では、ニコライ一家はロシア革命が起こった際に全員殺害されたとされています。

しかし、彼らの遺骨が発見された際にマリアの遺骨は欠落しており正式に見つかっていません。

そのため殺害されずに生存したとも言われており、「警護兵に救助されて生存した」や「自分はマリアの孫だ」と主張する者が現れるなど様々な説が存在しています。

このように歴史上不透明になっているという事実もあり、オリジナルストーリーとして世紀末の魔術師に登場したのでしょう。

歴史上の人物を謎解きに絡める脚本はさすがですね。

史実② 2007年にマリアの遺体が発見される

世紀末の魔術師やっぱり良い！

ミステリアスなキッド
歴代で一番イイBGM
エッグの謎
全てが良い！！

映画の後に、マリアの遺体が確認されたというのが何とも言えない感じがある。 pic.twitter.com/SAodcRLOWI

— MtnDeW２９０ (@MtnDeW67896681) December 18, 2016

1999年に映画が公開されてから8年後の2007年、なんと見つかっていなかったマリアの遺骨が発見されたという大ニュースが飛び込んできました。

この事により、マリアの生存説は否定されニコライ一家はロシア革命時に全員死亡したと証明されたのです。

映画公開時は想像もできなかった大発見により、映画の展開とは違った形となりました。

映画の展開とは矛盾してしまいましたが、マリアが生き延びて日本で幸せになるという希望を描いたストーリーは高評価を得ており、殺害されず幸せになって欲しかったという願いも込められているような気がしますね。

コナンファンからは、「映画公開後に遺体が見つかってしまったが、このストーリーはロマンがある」などと評価されているようです。

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【名探偵コナン】マリアの遺体についてまとめ

名探偵コナン 世紀末の魔術師
1999年4月17日公開、第3作目
ロマノフ王朝末裔の謎は、この映画では３女のマリアだが、自分は、末娘のアナスタシアだと思ってた。#名探偵コナン #世紀末の魔術師 #コナンo #世紀末の魔術師o #露史o #ロシア史o #世史o #ロシア革命o #ロマノフ王朝o pic.twitter.com/9TTmL1IeyK

— Owlman (@nightowlfly00) August 23, 2020

マリアは歴史上では遺体が見つかっておらず、様々な生存説が存在していて作中でもロシア革命時に殺害を免れ日本に逃亡していたという設定でストーリーが進んでいきました。

しかし映画公開から8年後に遺骨が見つかり、やはりロシア革命時に死亡していたと証明されてしまったのです。

歴史上の事実とは違う形になりましたが、マリアが生存していて日本へ逃亡したという設定を上手く組み込んだ世紀末の魔術師はストーリーの深さから人気を博しています。

ロシアの歴史を知らなくてももちろん面白いと思える映画ですが、勉強してから観てみるのもまた深みがあって違った角度から楽しめるかもしれませんね。