劇場版名探偵コナン「14番目の標的（ターゲット）」の真犯人、「沢木公平」。
ソムリエである沢木はトランプに見立てて13から順に名前に数字の含まれた人物の命を狙います。
劇場版名探偵コナンの歴代真犯人の中でも関係のない人物をたくさん巻き込んだり動機がくだらないなどと言われがちな沢木ですが、彼はなぜ大人数を狙った連続殺人事件を起こしたのでしょうか。
今回は、沢木公平が殺人を犯した動機について詳しくまとめていきましょう。
目次
犯人の動機はソムリエとしての高いプライド
コナンの劇場版一応全作観てるんだけど、その中でもとびきりぶっ飛んだ犯人は沢木公平さんだと思う pic.twitter.com/pYGfyftrCX
— あやとび (@Aya_tobi) October 19, 2023
沢木公平は一流のソムリエとして活躍しています。
映画の中ではワインに対する知識はもちろん、出されたワインの銘柄をいとも簡単に当ててしまうなど周囲を驚かせる実力を見せていました。
沢木はソムリエとして高いプライドを持っており、普段は温厚ですがワインの事となると饒舌となり深い情熱を持っているようですね。
このソムリエとしての確かな実力と高いプライドが事件を起こすきっかけとなってしまいました。
ここからは、詳しい動機についてまとめていきましょう。
理由① 狙われた4人はワインやソムリエに関係
動機一覧
小山内：味覚障害の原因を作った
旭：高いワインを買いあさって杜撰な管理をした
仁科：知ったかぶり
辻：ソムリエを馬鹿にした
それ以外：トランプの数合わせ（生死はどうでもいい）#conan #名探偵コナン #14番目の標的— 連盟 (@Remmei) February 7, 2014
沢木はトランプの13番から順に名前に数字を含む人物の命を狙っていきました。
その中には「目暮十三」や「妃英理」など「毛利小五郎」に関係のある人物も多数含まれていましたが彼らはただ巻き込まれてしまっただけで、沢木が本当に命を狙っていたのは13人の内たったの4人です。
まず1人目は「小山内奈々」という人気モデルですが、彼女は車を運転中接触はしていないもののオートバイを転倒させてしまい、その場から逃走してしまいます。
転倒したオートバイに乗っていたのは実は沢木であり、彼は転倒後に味覚障害を発症。
味覚障害というハンデを負ってしまった沢木は嗅覚などで補いソムリエを続けていましたが、完璧なソムリエではいられないと悟り絶望してしまいました。
ソムリエを辞める原因を作ってしまった小山内を恨んでも仕方ないような印象ですね。
2人目はプロゴルファーの「辻弘樹」です。
彼は自身が開いたホームパーティに沢木を呼び、「ソムリエ様のご登場だ」などとからかい、豚のバッジを沢木に付けるなど失礼極まりない行動を取りました。
沢木はソムリエとしての品格や名誉を傷つけられたと憤慨しており、味覚障害はストレスから発症した可能性もあると言われていた事から辻を恨んだようですね。
3人目は「仁科稔」というグルメエッセイストです。
仁科は料理関係の本を世に出しており女性人気も高いですが、実はグルメの知識に関しては本を出す程素晴らしいものではなく、出鱈目な事も書いていました。
実際に作中では本に書かれていたレストランの料理が不味かった事や、間違ったワインの知識が書かれていた事などが明らかとなっています。
ソムリエの沢木にとって、ワインに関する出鱈目な知識を読者に植え付けている仁科が許せなかったのでしょう。
そして4人目は、コナン達が作中で訪れるアクアクリスタルという施設のオーナー、「旭勝義」です。
彼には莫大な財力があり、価値の高いワインを買い漁っていました。
そしてアクアクリスタルには彼が集めた希少なワインがたくさん保存されていたのですが、管理が甘く、適切な温度が保たれていなかったのです。
ワインを愛する沢木にとって、希少なワインをかき集めておきながらずさんな扱いをする旭にストレスを感じていた事でしょう。
この4人について、視聴者からは小山内に関しては同情できるものの他の3人に対しては殺害する程でもないのでは？とも言われています。
しかし目暮警部に「そんな事で…」と言われた沢木は、
「そんな事だと！？キサマらにあの時の私の気持ちは分かるまい！」
と憤慨し、いかにソムリエとしての品格、名誉、そしてプライドを大事にしているかを見せました。
普段の穏やかな振る舞いからは全く想像つかない姿ですが、味覚障害に陥った事で精神的に壊れてしまったのかもしれませんね。
理由② 用意周到かつ高い能力
沢木公平は馬鹿にしてきたからぶっ殺してやる、みたいな短絡的な男なのに見ただけでワインの銘柄と年代当てちゃうソムリエとしてのたしかな実力を持ち何故かボウガンのよる狙撃技術を備えている男。
— なちゅ (@natyuronpa) August 20, 2019
沢木は自身のストレスと味覚障害の原因を作った人達を殺害しようとしますが、その計画はかなり練られています。
まず、トランプディーラーである「村上丈」という男性に罪を着せるためトランプに見立てた犯行を計画し、さらに毛利小五郎に関係のある人々が狙われていると錯覚させるため小五郎の近しい人達の名前までしっかりと調べ上げました。
そしてソムリエの沢木にとっては専門外のはずのボーガンでターゲットを狙い命中させる他、オートバイで歩道橋を逃走するなど身体能力は高めです。
さらにコナンが犯人に辿り着いた際、「えっ！？この人が！？」と驚くほどに普段の沢木からは人を恨んでいるような様子は見えず、殺意も分からなかったようですね。
このようなきっちりした準備ができるのも、真面目に努力して実力を身につける習慣ができており、普段からソムリエとして完璧な仕事をこなしていたからこその事でしょう。
実は犯人の持つナイフに姿が写っていた
今劇場版コナンの14番目の標的を見てるんだけど、7番目の女の人が殺される寸前に犯人がナイフを取り出すこのシーン、ちゃんとソムリエの沢木さん映ってるんだね。 pic.twitter.com/TtriwCiCQ6
— 紅狼 (@kurou8999) May 24, 2018
劇場版名探偵コナンには、時々一瞬だけですが犯人が映る事があるようです。
ほとんどの視聴者は初見では気付かない事が多いようですが、この14番目の標的にも一瞬沢木らしき人物が映り込むシーンがあります。
それは、アクアクリスタルで小山内を殺そうとナイフを持って歩く犯人が映るシーンです。
よく見てみると、ナイフには沢木と思われる人物の目と前髪が映っていますね。
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【名探偵コナン 14番目のターゲット】沢木の犯行動機まとめ
2作目【#14番目の標的 】より
沢木公平
フリーザ声の味覚障害者ソムリエカモフラージュの数合わせのためだけに警察関係者や名探偵の友人を襲撃した異常者
復讐という動機は理解できるが、怒りの判定が広すぎて関わったやつは全員死んでる
「そんなことだと！？」
わからんでもないがやりすぎである pic.twitter.com/wHnVUcxf8w— きりんLv. (@MxQn2j) May 1, 2023
- 転倒により味覚障害になった
- ソムリエを侮辱された
- ワインの間違った知識を広められた
- ワイン管理の甘さが許せなかった
沢木公平はソムリエとしての高い実力とプライドを持っており、それを侮辱する人々や味覚障害の直接の原因を作ったであろう人を殺すため、大胆な計画を立てました。
作中でも「そんな事で！？」と言われていたように、動機にあまり納得のいかない視聴者も多かったようですが、自分の天職だと思っている職業を侮辱された恨みはとても深かったのでしょう。
ソムリエを辞めざるを得ない状態になってしまった事は可哀想だと思いますが、穏やかな顔で関係のない人をも狙う姿はもはや狂気ですね。
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