インターステラーのマン博士はクズの戦犯?裏切り後に何がしたかったのか?

公開日: 2024年9月4日 | 最終更新日: 2024年9月8日

 

【インターステラー】は、クリストファー・ノーラン監督が手掛けた壮大なSF映画として、多くの観客を魅了しました。

しかし、その複雑なストーリーと登場人物の行動には、様々な解釈や議論が生まれています。

その中でも特に注目してもらいたいのが、マン博士の行動!

マン博士の存在は物語の中で重要でしたが、同時に多くの疑問を投げかけました。

 

マン博士は本当にクズの戦犯なのでしょうか?

それとも何か深い理由があったのか、裏切り後になにがしたかったのか考察していこうと思います。

この記事では、インターステラーのマン博士に焦点を当て、行動の背景や意図を深く掘り下げていきます!

この記事を見て分かること
  • インターステラーのマン博士はクズの戦犯?
  • マン博士は裏切り後に何がしたかったのかについて

 

 

 

マン博士は作中の戦犯

 

地球の環境が悪化し、近い将来人類が住めなくなることがわかりインターステラーでは優秀な科学者たちが別の住処を求めて宇宙に旅立ちました。

マン博士もその1人で、マン博士の辿り着いた星は「人類が居住可能」と判断し生存信号を発信し続けてていました。

生存信号を信じて主人公のクーパーらがマン博士の星に向かうと、「実はマン博士の星は居住不可能!」ということが発覚。

マン博士は孤独に絶えきれず、ウソの発信でクーパーらを呼び寄せていたのです!

このあたりについて詳しく見ていきましょう。

 

嘘の行動の目的は「SOS」だった

マン博士が「クズの戦犯」と言われた行動を理解するために、マン博士の目的について確認しておきましょう。

マン博士は、人類の存続をかけた「ラザロ計画」を遂行するミッションの一員として、未知の惑星に一人で降り立ちました。

長期間の孤独と、人類の未来を左右する重圧の中で、精神状態は徐々に変化していったと考えられます。

 

マン博士が送信していたデータは偽装されたものでしたが、元々は悪意からではなく「救助されたい!」という強い願望からだったのでしょう。

極限状態に置かれると、人間の本能的な生存欲求が爆発するというのは想像できますよね。

マン博士は科学者としての倫理観と1人の人間としての生存欲求のハザマで悩み、結局は生存欲求の方が上回ったということでしょう。

 

 

危険行為がなければまだよかった

マン博士の選択が正しかったかどうかを判断するのはとても難しい問題です。

自分がマン博士の立場だったらと想像すると、「とにかく助けて!」とミッションは置いておいて望んでしますと思います。

ただ、マン博士ら科学者は覚悟を持ってラザロ計画に臨んだと考えるとマン博士の行動は許されるものではないでしょう。

しかもマン博士は自分のいる星に来てくれたクーパーらを危険な目に遭わせた張本人で、身勝手な行動だったと思います。

しかし結局、極限状態に置かれた人間の行動を通常の倫理観で判断することは不可能ということですよね。

 

使命感に駆られた悪人となった

マン博士の人間性について単純に「クズ」や「戦犯」と断罪することは難しいと思いました。

それは、マン博士の人間性を無視することになるからです。

最初はマン博士も恐怖や孤独、絶望と闘いながら、自身の使命を全うしようとした1人の人間だったでしょう。

 

マン博士のとった行動は許されるべきではありませんが、地球に無事に還ってから裁判を行うなどできたのではないかと思ってしましました。

どんなに優秀で立派な科学者の先生でも、「人間の弱さや我慢できる限界がある」という点を示してくれたとも言えるでしょう。

マン博士の姿を通じて、私たちも自分の中にある弱さや、極限状態での人間の行動について深く考えさせられましたね。

 

 

裏切り後に何がしたかった?

 

マン博士が経験した孤独と恐怖は、彼をモンスターに変えました。

クーパーらが星に来たときにはすでに「クーパーら全員を始末して宇宙船を奪う」ことを決めていました。

そんな、マン博士の裏切り後に何がしたかったのか行動を見ていきましょう。

 

 

裏切り後はドッキングの強化を画策

マン博士の裏切りが明らかになった後、エンデュランス号とのドッキングを強行しようとしました。

驚きの行動ですよね!

この行動は一見、自暴自棄や狂気の沙汰に見えるかもしれません。

 

しかし、マン博士の中には複雑な感情が渦巻いていたと推測します。

ドッキングの強行は、マン博士にとって最後の賭けだったかもしれません。

一歩間違えれば即死の状態です。

そんな危険な行動に出たということは「自分の過ちを認めつつ、人類の存続に貢献したい」という科学者としての思いがあったのではないかと思いました。

 

最後の願いは生存本能と考察

マン博士の最後の願いはなんだったのか、マン博士の行動について考察してみました。

  • 自身の罪を償いたい
  • ミッションの成功に貢献したいという科学者としての願い

 

1つは、自身の罪を償おうとする試みだったという見方です。

自らの命を危険にさらしてでも、ミッションの成功に貢献しようと願ったのかもしれません。

 

また、別の見方をすれば「最後まで自身が生き延びたい!」と願ったとも考えられます。

ドッキングに成功すれば、マン博士自身も救出される可能性があったからです。

この考察の根本には、マン博士の裏切り後の行動は「人間の本能的な反応」と捉えたものがあります。

 

マン博士の死因と意味

マン博士の死因は、最後にハッチを開けて宇宙空間へ放たれたことです。

また、マン博士の死の意味として私たちが学べたことは「弱さを自覚し、そこからどう行動するかを必死で考える」ということだったのではないでしょうか。

結果的に、マン博士のドッキング試みは失敗し宇宙空間で命を落としました。

 

手動でドッキングを強行した上に何度も警告を受けたにもかかわらず強制的にハッチを開放。

急激な減圧で宇宙空間に投げ出され死亡。

この結末になる前から、「絶対に危険なことになる!」という予感を見ている人全員が感じたことでしょう。

 

マン博士の死は、人類の弱さや限界を越えた心理状態など表していましたね。

マン博士の死は、人類が直面する困難とそれを乗り越えようとする意志の両方を表現しています。

追い込まれていき、死に至るまでの過程は人間の弱さを感じるものとなりました。

同時に、「人間は弱いものだ」と自覚し乗り越えようとする勇気が必要なんだとも感じさせてくれました。

 

【インターステラー】ドクターマンの目的や死因についてまとめ

 

まとめ

マン博士がクズで戦犯かについて

  • マン博士の行動の背景
  • 選択の是非
  • マン博士の人間性

 

裏切り後にしたかったこと

  • マン博士の最後の行動
  • 最後の願い
  • マン博士の死の意味

 

今回は、インターステラーのマン博士はクズの戦犯なのか裏切り後に何がしたかったのかについて考察してきました。

マン博士の存在は、単純に善悪で判断できるものではないと感じました。

極限状態における人間の行動や、生存本能と倫理観の葛藤について深く考えさせられましたね。

 

どんなに賢い人でも死の恐怖が間近に及ぶと、自分でも思いもしなかった行動を取ることがあるということでしょう。

マン博士の行動は、人間ドラマの核心部分をついています。

インターステラーでマン博士に注目してその人間ドラマの部分を考察してみてくださいね!

 

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