万引き家族は難しいし意味わからない？何が言いたいのか伝えたいことは？　

日本で大ヒットとなり、カンヌ国際映画祭にて最高賞のパルムドールを獲得した「万引き家族」。

「是枝裕和これえだひろかず」監督らしい、素朴な生活を描きながら社会に埋もれた問題に切り込むような表現は多くの視聴者を魅了しました。

しかし、大絶賛の意見が多い万引き家族ですが、中には理解に苦しむと言った意見もあるようですね。

今回は、万引き家族は意味が分からないのか、何が言いたいのか、について詳しく見ていきましょう↓↓

万引き家族は難しいし意味わからない？

万引き家族観てきた
なかなか難しい話でした pic.twitter.com/ICijKudu9p

— ヒカル (@0204hikaru) June 2, 2018

独居老人である「柴田初枝しばたはつえ」の家に集まり細々と暮らす一家を描いたこの映画は、家族それぞれが問題を抱えつつ幸せに生活する様子が描かれていました。

しかし、視聴者に向けてしっかりと現状を説明する表現はなく、あくまでも現実に存在していそうなリアルな演技を貫くために「難しい！」や「意味が分からない」と言った意見も見られます。

どのような所がそう思わせるのか、ここから詳しく見ていきましょう↓↓

何が言いたいか分からずモヤモヤしている

#是枝監督 が三度目の殺人の時「見終わってモヤモヤしてるなら成功」といってたけど。今回の鑑賞後の素直な感想も「またモヤモヤさせられた❗️」であり、これが余韻の素だと思う。その大きな要因なのが、ゆり役をやった子役の笑顔。この、#佐々木みゆ ちゃんと #松岡茉優 の絡みは泣ける。#万引き家族 pic.twitter.com/Zd3znuWqy2

— babooi (@babooimovie) June 8, 2018

この映画では、初枝の元に集まった家族がそれぞれ仕事をしたり万引きをしながら暮らす様子が描かれています。

血の繋がりはなくとも固い絆で結ばれた家族にも見えますが、初枝の息子夫婦的な位置の「治おさむ」と「信代のぶよ」は初枝の年金を当てにしており、初枝が亡くなると遺体を埋めてしまいました。

また、治達に加え家族のほとんどが万引きを繰り返しており子供にも万引きを教え込む姿から、教育に悪く子供の事を大事に思っていないように見えます。

治達はドライな考えの持ち主かと思いきや虐待に苦しむ女児を連れて帰ってきてしまうなど優しさもちらほらと見えてくるため、結局何が言いたいのかよく分からず全体的にモヤモヤとした印象があるのは確かですね。

家族が引き裂かれるバッドエンド

犯罪は犯しているものの幸せそうに描かれている柴田家ですが、最後は警察の介入により家族皆バラバラとなります。

死体遺棄の犯罪を犯した信代が警察に捕まるのは納得がいくのですが、実の母親から虐待を受け柴田家の一員として楽しく暮らしていた「りん（ゆり/じゅり）」は元の家族へ帰されてしまい、また虐待を受ける様子が描かれました。

また、自分の本当の家に居場所がなく初枝を慕っていた「亜紀あき」も1人になってしまい、あまり希望の見えないラストのように感じます。

リアルを追求した結果このようなラストになったのだと推測できますが、少し後味が悪いような気がしますね。

なぜ貧乏なのかよく分からない

おばあさんの年金
お父さんの日雇い現場
お母さんのパート(?)
お姉さんの風俗

貧乏って訳じゃなく只の手癖が悪いだけじゃ…と思うとモヤモヤする。

#万引き家族

— マコト (@toyomako_vita) October 13, 2018

初枝達が暮らしているのは古い木造の家でお世辞にも綺麗な家ではありません。

しかし、持ち家のため家賃はいりませんし、初枝は年金を受け取っています。

さらに治と信代も正社員ではないですが働いているため、なぜ万引きを繰り返すほど貧乏なのかイマイチ分かりません。

しかし、信代がデパートで購入したらしき商品の袋を持っていたり、金が入るとしばらく働かなくていいという治の考え方により、貯金ができずお金を持っていたら全部散財してしまうタイプなのではないかと推測します。

なぜ万引きしているのかよく分からない

治と信代は車内放置された「祥太しょうた」や虐待を受けていたりんを保護する目的で誘拐紛いの事をしているため警察には目をつけられたくないはずです。

しかし、なぜわざわざ万引きという危ない行為をするのでしょうか？

おそらくですが前項により、お金の管理が上手くできないために常に金欠となり万引きに走ってしまっていると推測できます。

ただ、治と信代は信代の元夫を殺害した過去があるため、犯罪に対する閾値が低いのではないかとも考えられますね。

何が言いたいのか伝えたいことは？

難しい。
リアルすぎる。映画のセオリーみたいなのは全くない。
ここからこれを伝えたいというのも実はないのかもしれないとすら思った。
実際に起こっている事実を切り取って見せられている、そんな感じ取り方をしてしまった。

だからこそ伝わる何かはあった。#映画#万引き家族#是枝裕和 pic.twitter.com/d1vJl80B30

— いとー録 (@1106blog) March 9, 2020

初枝の元に集まった血の繋がりのない家族は、最後に解体されそれぞれの人生を歩みます。

しかし全員がハッピーエンドとはならず、りんに至っては再び虐待を受ける生活に逆戻りしており結局何が言いたいのか分からないといった意見もあるようです。

万引き家族の映画を通して伝えたかったものとは、一体何でしょうか？

血の繋がりよりも大事なもの

万引き家族、見てください
家族の形についての映画です。
少し難しいしいろんな形の意見があると思うけど、とても考えさせる奥深い映画です

— 大河🐅 (@taigaaaaa222) October 28, 2023

初枝の周りに集まった人々は、誰1人として初枝と血の繋がりはありません。

しかし良い意味でも悪い意味でも遠慮がないように見え、本当の家族のように振る舞っています。

特に亜紀やりんは本当の家族と上手く行っておらず、初枝達を慕っており幸せそうにしていました。

治や信代は初枝の年金を当てにしている様子でしたが、どんな理由があれ亡くなる直前の初枝は家族皆に心から感謝しており、血の繋がりのない家族が初枝を幸せにしたのは確かですね。

家族の形に血の繋がりは関係ないと伝えたいのではないでしょうか。

内側の世界からの自立

当たり前だけど、「あの両親クソ！許せない！」なんて単純な話でもなく…

ラスト、ベランダの向こうにあの子は何を見たのか。#万引き家族 pic.twitter.com/ZN5mLVoG19

— ヒノイロク (@hinoi6) June 8, 2018

赤ん坊の頃に治と信代の元へやってきた祥太は、学校にも通わず柴田家という世界しか知りませんでした。

しかし、家族が解体された事で施設に入り、学校にも通い充実した生活を送っているようです。

施設入所後に治と会った際も自立した様子が見受けられました。

また、虐待を受け寒空の中ベランダに追い出されていた所を治達に助けられたりんは、家族解体後に元の家族へと帰されてしまいます。

しかし、母親に声をかけられたりんが首を横に振って拒絶する様子が見られ、自己主張ができるようになりました。

映画のラストシーンでは再びベランダに追い出されたりんがベランダの外を覗いており、祥太もりんも内側の狭い世界から外の広い世界を見る事ができるようになったと伝えたいのではないかと推測します。

万引き家族を実質無料(0円)で見る方法

『万引き家族』

主に万引きで生計を立てる家族の話。
なんか悲しかった。
感動するシーンも多々あったけど、それは数々の正しいとは言えない行動の上で成り立っているもので、それがとてももどかしかった。
とりあえず、今生きているこの環境が恵まれている事を再確認した。#映画好きと繋がりたい pic.twitter.com/RacspAMXSw

— ねと (@neto_pastime) March 26, 2024

最後に、万引き家族を実質0円で見る方法をご紹介します。

今では多くの動画配信サービスがありますが、個人的に1番使い勝手が良くておすすめなのが「DMM TV」です。

初回登録後の「無料トライアル」により、見放題作品を「30日間ずっと無料」で見ることができます。

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万引き家族は課金なしでアニメが見れるため、非常に満足しました。

数ある動画配信サービスの中でも、550円という最安値で楽しめるので非常にお得です！

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【万引き家族】メッセージ性や何を伝えたいかまとめ

障害年金を打ち切られ、生活保護の申請も難しいとなると、「家族」で助け合うしかない。
そこで家族が全員貧しければ、それこそ万引きをするしかない。
そう考えると、『万引き家族』は作られるべくして作られた映画です。
弱者切り捨て、負担は自己責任の美しい国ニッポン。#万引き家族 #是枝裕和 pic.twitter.com/5fjgEmSgn5

— 【十条カズオ】 (@ootsukisan126) May 29, 2018

いかがでしたでしょうか。

万引き家族はよりリアルなセリフ回しや描写が多く、難しく何が言いたいのか分からないと感じる視聴者は多かったようです。

考察してみると映画の中には貧困や虐待、家族の形、犯罪など様々な問題が散りばめられており、ひとつひとつに着目しながら見ていくと確かに伝わるものはあるように思いました。

役者さんや監督の表現に感服しますね。

ここまで読んでいただきありがとうございました！