【ワンパンマン】の中でも謎多き存在「神」。
ウェブ村田版では148話から登場し、人類に強い憎悪を抱いていたホームレス帝に力(作中では神通力と呼ばれている)を与えます。
そして、彼を幹部にまで押し上げました。
しかし、ゾンビマンの奇襲と尋問に対し、神のことを話そうとしたホームレス帝から力を”没収”。
その後もタツマキやガロウなど、別のキャラクターにもその力を譲渡しようとしますが、、
では、この神の正体や目的とは何なのでしょうか?
今回は本編でも明らかになっていない「神」について考察をしていきます!↓↓
目次
神の正体や目的は?
村田版の神がド迫力すぎる…!
原作版は緻密な描き込みだったけどリメイク版はまさかのカラー付きになるとは…ジブリとかWindowsとかで見たような絶景に異質な怪物が立ってるって構図がホント好き#ワンパンマン pic.twitter.com/v1YfbxZSmN— Rut (@Rut79043071) December 1, 2021
ワンパンマンには怪人に対して「災害レベル」というのがあります。
脅威が低い方から順に「狼 < 虎 < 鬼 < 竜 < 神」ですね。
レベル”竜”にも人類にはろくろく太刀打ちできる手段がないというのに、さらにその上に”神”があります。
そもそもなぜ”神”があるのか?
災害レベルはヒーロー協会がざっくりと定めた指標ですが、ヒーロー協会自体、4年前に設立されたばかりです。
村田版はもとより、オリジナルであるone版のワンパンマンでも、いまだ災害レベル”神”の怪人は描写されていませんし、過去に災害レベル”神”が現れた、という描写もありません。
1人だけ、大概の難敵をワンパンで世間に知られることもなく葬ることのできるヒーローがいますが……
少なくとも、ヒーロー協会側は、これまでに災害レベル”神”を観測したことはないと見受けられます。
そんな中で、どうして”神”を採用したのでしょうか?
それはS級ヒーロー1位・ブラストの影響によるものではないでしょう。
彼は、ヒーロー側で唯一「神」を認知している存在です。
ブラストが、いずれきたるべき神との決戦に備え、”竜”レベルを想定していては「死ぬぞ」というヒーローたちへの警告のため、わざわざ災害レベル”神”のランクを作るよう、協会側に要請したのではないでしょうか?
という推論を踏まえて、「神」とは何ぞやということを考察していきます!
正体① 人類の敵であり……怪人の味方?
作中で存在を認知しているものが少なく、そのため決定的な説明がまだおこわなわれていない「神」。
ただ、わずかな登場でも「神」が人類を敵視し、そのために怪人に与しているというのは間違いありません。
バングに変身してガロウに力を譲渡しようとしたとき、ガロウからは「怪人か?」と誰何されていますね。
「神」が本当に怪人であるかは不明ですが…
さて、「神」がホームレス帝に神通力を与える際、ホームレス帝は「母なる地球」「人間どもの愚かさ、下等な連中」など、地球への帰属本能と人類への憎悪にとらわれ、自死を選ぼうとしていました。
それに対し神は「人類は愚かだ」「お前に力を授けよう」「その力で何をすべきかは知っているはずだ」と答え、ホームレス帝に人類および人類が築いてきた文明の殲滅をするよう示唆しています。
ウェブ村田版191話でホームレス帝が、弥勒菩薩の半跏思惟像のようなポーズで「すべては星の意思のままに……」とつぶやくシーンも印象的ですね。
また、オロチと融合する際のサイコスも、「神」(その姿をサイコスは「脳細胞」「宇宙の構造図」「木製の表面にも似た」と例えていています)から力を与えられ、地球そのものになろうとしました。
ここだけを取り上げると、第1話で登場した、地球の意思によって生み出されたというワクチンマンを彷彿とさせますね。
ワクチンマンもホームレス帝と同じく災害レベル”竜”であったことを思えば、彼もまた「神」に力を与えられていたのかもしれません(その能力を発揮する間もなくワンパンされてしまったので、明らかではないですが……)。
とはいえ、ホームレス帝は力を譲渡された時点ではあくまで人間であり、光の球を操作する怪人となってからも、基本スペックは人間のままです。
また、ホームレス帝をあっさり見限り、タツマキなど新たな人間に力を譲渡しようとするあたり、「神」が力を与えるのは怪人だけというわけではないことがうかがえます。
つまり、怪人に与するのは、怪人が普通の人類、ともすればS級ヒーローよりも強大な力を持っていて「人類を殲滅させる」のに役立つからであって、ガロウのように怪人そのものに対し愛着や思い入れがあるわけではないのでしょう。
正体② 黒幕的な存在(ラスボス)
精神世界のみのやり取りで、ただの人間に災害レベル”竜”以上の力を与えることのできる規格外の存在、「神」。
ボロス、オロチと融合したサイコス、覚醒ガロウときて、どんどん人類の敵の脅威が上がってきている中、S級ヒーロー1位・ブラストが血眼になって追う神はラスボスにふさわしい存在と言えるでしょう。
※ちなみに、サイコスとガロウは「神」の影響を強く受けています
シババワの遺した「地球がヤバい」の予言や、怪人協会編で追い詰められた豚神の「今やった方がいいのか……?いや……これはまだ予言の時じゃない、ボクの力は最後まで温存しなきゃ……」という口ぶりからも、ガロウの先にも難敵が待ち受けていることは確実です。
村田版の先を行くone版ワンパンマンでは機神VS人類(ネオヒーローズ)編をやっていますが、あれはメタルナイトが黒幕(……と見せかけて駆動騎士?)だと想定できるため、もう一つ二つ大きな決戦を超えてから満を持して「神」との直接対決編をやるのではないかと感じますね。
少年漫画のセオリーとしては。
余談ですが、機神もまたその字面から「神」になんらかの影響を受けている可能性もあり……
駆動騎士の言うことが本当なら、という注釈がつきますが、メタルナイト(=ボフォイ博士)は「危険思想を持つ人物に接触し自身の科学力を以ってそれを実現するだけの力を与えている(one版139話)」そうなので、その点も「神」に似たものを感じます。
ところで駆動騎士(本名ゼロ)って狂サイボーグこと機神G0なんじゃ?
正体③ 古代から存在している?
ワンパンマンの描き直し、あまり戦闘シーンはないけど最後のシーンがめちゃ鳥肌。ここで原作の神がでるとは pic.twitter.com/vL8EXdsPli
— バトロン (@battoron_g) July 30, 2021
これは村田版のみで描かれたものですが、怪人協会編で怪人王・オロチは、より良いエネルギーを求めて地下深くに潜り、そこで古代の遺跡と壁画を見つけます。
そこでは「我々の神は遥かな時を超え地上に復活するだろう」「この祭壇に捧げられた相応しい生贄によって」という文章とともに、オロチのような異形の存在が描かれていました。
それを、オロチは”生贄を捧げられたオロチ自身が神になる”のだと解釈しましたが……
実はその壁画には真の姿があり、全貌を表すことによって意味が一変するのです。
そこでは、人間の数倍も大きなオロチですら小さく感じるほどの、巨人が描かれていました。
その巨人の姿は、ホームレス帝が見た「神」と瓜二つです。つまり「我々の神」とはオロチではなく(壁画での位置関係を見るに、オロチもまた神への生贄だった模様)、「神」は太古の時代から存在していたということが明らかになりました。
復活という言葉をかんがみると、どうやら「神」は一度、死ぬか、封印されたか、眠りについたかしたようですが……かつてなにがあったのか、本編で紐解かれるのが楽しみですね。
……後述しますが、サイタマのような存在が過去にもいたのでは? と考えるのは、うがちすぎでしょうか?
正体④ 月に封印されている?
ワンパンマンの最新話見たけど…月の裏側なんだこれ??骨???もしかして神の骨なのか??? pic.twitter.com/Y7I6Q5aP84
— ɹı̣ (@KAITON_STUDIO) July 6, 2022
ウェブ村田版183話では、タツマキが大地を使った巨大な槍を生成する際、サイタマ・閃光のフラッシュ・マナコの一団は地盤の崩落に巻き込まれ、……その際にできた穴からは、うずくまるように丸まった「神」の姿を確認することができます。
これを、神の本体は怪人協会のある地中深くに……と単純に考えるには、マナコのライトでもまったく見通せないのが気になります。
また、神の周囲全体には、銀河のような星の光も……?
地球からは見えない月の裏側に背骨のような凹凸が露出していることを考えると、時空がねじれ、この地中は月の内側と接続されていたのではないでしょうか。
とはいえ、サイタマたちがのぞいた穴は、「神」らしき巨人の頭部近くに空いたようですし、183話のアングルでは背骨近くに、月から背骨が露出して見えるほどの穴のような存在を確認することはできません。
ただそれにしては、そのサイタマがボロス戦でひびを入れた月が、物語の要所要所で、まるで巨人の眼球のような魅せ方で意味深に映っていることが気になりますよね……
ウェブ村田版212話でブラストの仲間が明らかに地球人ではないことを示唆しているように、「神」が人類絶滅の過程において地球そのものの環境破壊を考慮していないのも、「神」の及ぼす影響が地球に留まる存在ではないから、かもしれません。
目的① 人類の殲滅
神の目的は、人類など宇宙にいる知的生命体の殲滅。
ブラストが他星人と協力していることを踏まえても、これに関しては疑いようがないでしょう。
ホームレス帝の人類への憎悪に共感し、サイコスも学生時代やオロチとの融合時に付け込まれ、人類への憎悪を強くした描写があります。
その後もタツマキ・ガロウなど、素のままで強い人間にコンタクトを取り、力を譲渡しようとしているのは、フィジカルが一般人のホームレス帝を見限った際、もっと強い素体ならもっとうまく人類を殲滅できる、と「神」が考えたからではないでしょうか。
ではなぜ「神」は人類を滅ぼそうとしているのか? 下位項目で考察していきます。
目的① 地球に害悪な存在を滅ぼしたい
「神」がワクチンマンと同じく地球の代弁者だから、地球に害悪な存在である人類を滅ぼそうとする――というのは、現時点で出された伏線から推測できる、最もストレートな動機でしょう。
第1話の敵と同じ思想を持つ敵がラスボスとして最終話でワンパンされる、という構図も綺麗だと思います。
ただ、あまりにも整った動機すぎて、ミスリードではないか?という気もしますね。
目的② 全人類を生贄に復活したい
どストレートな「地球の代弁者」説以外で「神」が人類を滅ぼそうとする理由は、壁画で示されたとおり、全人類を生贄として自身が復活するためではないでしょうか。
復活を望むような壁画が残っている以上、神であろうと邪神であろうと、「神」がかつて太古の人類になんらかの恩恵を与えた存在であることは間違いありません。
当時は環境汚染もそこまでひどくなかったのであれば、人類に制裁を加えることもなく、それこそワクチンマンのような地球の、その他の惑星の代弁者として、当時の人類に飢饉や干ばつや水害から守り、農作物の豊作を確約するなどの庇護をしていた可能性があります。
人類を救うために復活するために人類を滅ぼす……新人類を庇護するために現人類を絶滅させる……というとあまりにも非合理で視野狭窄に思えますが、ノアの箱舟などを例にとっても、でもまー神ってそういうことするよね、と一応の納得ができそうではないですか?
目的③ 地球・惑星の破壊?
と、神話や聖書で描かれる、いわゆる”神らしい動機”が前述した目的①です。
一方で、ここ目的②では仮説として、目的①を代行者に遂行させるにあたって、環境破壊・環境汚染をまるで考慮していないという点に大きく着目しようと思います。
つまり、人類を救済するために一度人類を絶滅させる、という前提ではなく、ただただ人類や惑星の破壊だけをしたい、という動機ですね。
人類を救済はする気はなく、生贄=自身の復活すらおまけ。ただ目障りなものを排除したいだけの破壊神というのが、「神」の本質なのではないでしょうか。
というのも、前述のとおり、ウェブ村田版212話で「神」は地球人類に限らず、銀河に住む知的生命体すべての敵であるという描写がありました。
それは「神」の影響は地球に限ったものではない、「神」の生息範囲は地球に限らないということです。
なので、ちょっと世界増えすぎたよね、こんなに世界っていらないよね、目障りだよねという、「神」視点ならではの暴論ゆえに、人類や惑星を滅ぼそうとしているのではないでしょうか?
神にとっては地球そのものが目障りだとするのなら、人類を滅ぼすのにあたって必要であるなら地球や周囲の惑星ごと滅ぼすことに抵抗がないのも当然で、ガンマ線バーストでするガロウから力を”没収”しなかったのも納得できます。むしろいいぞやれやれ~!ってなもんだったでしょう。
この仮説が真とするなら、「神」が怪人や人間に力を与える、状況に応じて没収する理由もわかります。
それが、「神」が怪人や人間に力を与えるのは、災害レベル”神”を作り、地球ごと、あるいは銀河ごと破壊させることが目的だから、というものです。
怪人の災害レベルの定義は、”竜”が【幾つもの町が破壊され甚大な被害が出る】で、”神”が【人類滅亡の危機、地球自体の存続の危機】。
冒頭でもふれたとおり、災害レベル”神”はまだ観測されておらず、今まで人類に立ちはだかったのは”竜”どまりです。
災害レベル”神”まで育った代行者に惑星ごと破壊してもらいたいからこそ、より強い素体を求め、”神”に至らないと見限った人物からは力を没収しているのではないでしょうか。
S級ヒーローでもなんとかなったホームレス帝、サイコスはともかく、覚醒ガロウとか災害レベル”神”じゃなかったらなんなんだよ、あんなのサイタマがいなかったらダメだったろ……
というレベルまで強くなりましたが、如何せんガロウはタレオの死を目の当たりにして人間性を取り戻し、あれ以上の破壊ができるメンタルではなくなっていました。
”没収”は避けられなかったのでしょう。
目的③ サイタマを殺したい?
さて、「神」が力をガロウに譲渡する際のやり取りやムカデ仙人の口ぶりを見るに、「神」にとって「神に仇なす忌むべき拳」をつぶしたい、もメインではないにしろ、「神」の目的の一つであることがうかがえます。
ガロウはこの「神に仇なす忌むべき拳」をサイタマのことだと感じており、その直感が正しいことは読者も察せます。覚醒ガロウをもってして苦戦すらしないようなサイタマですからね……。
しかし「神に」「仇なす」「忌むべき拳」という言い方からも感じるように、「神」はその拳を振るうことのできる人間を苦々しく思っているようです。
……にしては閃光のフラッシュやマナコと一緒に行動していたとき、サイタマのことも力の器にしようとしてた風でしたが、その時点では「神」すらもサイタマの実力に気づいていなかったのかもしれませんね。
「仇なす」「忌むべき拳」を額面通りに受け取るのであれば、サイタマは現代に生きる25歳の青年ですが、「神」が壁画に描かれた太古にも、サイタマのような超常的な人間がいたようです。
それによって神は月に封印されたのではないでしょうか。
20年前から「神」との戦いを繰り広げているブラストによれば、「神」からのコンタクトが急増したのはサイタマの覚醒(=ハゲ化?)によるものだそうなので……RPGで魔王がいる時代に勇者が生まれるように、引力のようにひかれあうのかもしれませんね。
70%OFFでワンパンマンを読む方法
ここで少しだけ、ワンパンマンを安くお得に読む方法をご紹介します。
数多くある電子書籍サービスの中から、どこよりも安く安心して利用できるサービス「ebookjapan」をピックアップしてみました↓↓
サービス名 | 1冊あたり (定価) | お得度 |
ebook japan | 137円 (459円) | 70%オフ(6回) 最大3,000円引き |
※1冊あたりの最安値です(定価は459円)
他のサービスの中でも1番おすすめなのが「ebookjapan」です。
いきなりもらえる70%OFFクーポンを使用することで、ワンパンマンが1冊あたり137円で読めます。
しかも、これが6枚ももらえるため業界最安値なのは間違いないでしょう!
【ワンパンマン】神の正体や目的の考察まとめ
ワンパンマンの神はこっちのが不気味感が強くて好きだなー
村田版のはちょっと整いすぎのような pic.twitter.com/mCwBLjVKTt— うらら (@urara_acv) November 27, 2021
- 「神」は銀河にある知的生命体を滅ぼそうとしている
- 「神」は封印されており、直接手出しができないため代行者をたてている
- ストレートに考えれば「神」は地球の代弁者だが、その過程で環境破壊を苦にしないのが引っ掛かる
- 災害レベル”神”はブラストからの警告という可能性がある
- 「神」が大予言の原因で、ラスボスの可能性がある
いかがでしたか?
ライター渾身のマジ考察でした。
怪人協会、そして覚醒ガロウでもだいぶ地球はヤバかったと思うのですが……
何かを知っているらしい豚神の様子を見るに、シババワ様の予言もまだ実現していないようなので、作中時間の半年以内に「神」とヒーローらがいよいよ直接対決するのでしょう。
one版、村田版でどう描かれるか楽しみですね!
→ その他のワンパンマンの記事もすごく読まれています