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ガンダムUC-貴婦人と一角獣(タペストリー)の意味は?我が唯一の望みを考察

公開日: 2023年5月5日 | 最終更新日: 2023年5月5日

 

機動戦士ガンダムUC】は、宇宙世紀100年の節目を間もなく迎え、ジオン公国の自治権が返還されようとしていた時代か舞台であり物語が描かれています。

ガンダムシリーズでも最強レベルの強さを持つユニコーンガンダムに搭乗する主人公”バナージ・リンクス”が、ラプラス・プログラムの示す座標を進み、真のニュータイプへと目覚めていきます。

そして、ガンダムUCと言えばファンも根強い人気作です。

そんなガンダムUCですが、実はストーリーの元となった美術品が存在することはご存知でしょうか?

その作品というのが、貴婦人と一角獣です。

 

このタペストリーは制作年や作者など不明な点がたくさんありますが、15世紀末のフランドルで織られたのではと考えられています。

また、現在はフランスのクリュニー美術館に展示されています。

 

今回は、この作品の持つ意味とガンダムUCとの関係性について考察していきます↓↓

この記事を見て分かること
  • タペストリーが持つ「意味
  • 作品との「関係性

 

 

 

貴婦人と一角獣(タペストリー)の意味は?

 

実はこのタペストリーは、ガンダムUC以外にもハリーポッターの映画の中にも登場しています。

多くの作品にも取り上げられるほどのタペストリーということで、大きな意味があることは間違いありません。

では、この作品にはどのような意味が込められているのでしょうか?

早速、それが描かれているシーンを元に紐解いていきたいと思います↓↓

 

作中で6枚1セットのタペストリーが登場する

 

冒頭でも触れましたが、ガンダムUCにはタペストリーが登場します。

このタペストリー自体は「6枚が1セット」になっていて、そのうちの5枚は「五感」を表しています。

視覚、嗅覚、触覚、味覚、聴覚

 

そして、もう残る1枚に織り込まれているテントの上にはわが唯一の望み”と書かれています。

五感を表すこともそうですし、残る1枚のセリフも謎です。

ここからは、1つずつ解説していきます↓↓

 

 

① 視覚

 

まず「視覚」ですが、貴婦人が腰掛けて右手に手鏡を持っています。

そこには、ユニコーンとライオンのような動物が1匹ずついます。

ユニコーンは貴婦人のひざに前足を乗せながら、彼女が持つ手鏡に目が映し出されていました。

ユニコーンが「鏡に映った自身を見ている」というシーンから、このタペストリーは視覚を表しています。

 

② 嗅覚

 

嗅覚」では、貴婦人が立ちながら花輪を作っているシーンが描かれます。

また、その傍の侍女は花が入った籠を貴婦人のために持っています。

さらにその両サイドでは、先ほどのユニコーンとライオンが旗を背負いながら見守っていました。

そして、貴婦人の後ろにある籠から花を取り出して「匂い」を嗅いでいるサルが描かれています。

この「花の香りを嗅ぐ」ことから嗅覚を表しています。

 

 

③ 触覚

 

続いて「触覚」では、貴婦人が立ったまま片手で旗を掲げています。

また、残る片方の手はユニコーンの角に触れています。

その両サイドで、ユニコーンとライオンが貴婦人の掲げる旗を見上げており、彼女が「ユニコーンの角に触れている」ことから触覚を表しています。

 

④ 味覚

 

味覚」のタペストリーでは、侍女から受け渡された砂糖菓子のドラジェを貴婦人がオウムにあげています。

また、貴婦人の足もとには猿がいてドラジェを口にしており、その両サイドではユニコーンとライオンが高々と旗を掲げます。

この「オウムと猿がドラジェをを食べている」ことから、味覚が表現されていました。

 

⑤ 聴覚

 

最後「聴覚」では、貴婦人がテーブルの上にあるポジティブオルガン(小型のパイプオルガン)を弾いています。

ユニコーンとライオンは貴婦人を挟んで両サイドに寝そべり、ながら耳をすませていました。

この「彼女の弾くオルガンの音を聞く素振り」から、聴覚を表していることが分かります。

 

⑥ 「我が唯一の望み」

 

我が唯一の望み」というタペストリーですが、この1枚だけは作品の幅も広く、描かれている様子も他の5枚と比べて少し違う雰囲気があります。

6枚全体のストーリーで見た時にも謎の多い1枚になっており、大きく2つの説が挙げられています↓↓

1つは、他の5枚の前の情景として描いたという説です。

「我が唯一つの望みに」と記載されたテントで支度をした貴婦人が、嗅覚・味覚・聴覚でユニコーンをおびき寄せているという説があります。

その流れで、視覚と触覚でユニコーンを捕まえるまでを描いているという解釈ですね。

加えて、貴婦人がネックレスを小箱にしまっていることを表現しているのは、他の五感によって高まった思いを自分の意志で放棄することを描いているとも言われています。

 

もう1つの説は、5枚の後の情景として描かれたものという説です。

五感によってユニコーンを引き寄せたあと「我が唯一つの望みに」で身なりを整えテントに入るという見方です。

この場面は五感の後に来る「理解すること」を6番目の感覚として指していると言われています。

 

他にも「愛」「処女性」「結婚」などが示唆されているという説もありますが、上記2つが有力です。

 

 

タペストリーとガンダムUCとの関係性は?

 

ここまで、貴婦人と一角獣のタペストリーについて触れてきました。

次に、このタペストリーがガンダムUCとどんな関係があるかを見ていきましょう。

 

① 登場MSはタペストリーの動物がモチーフ

 

まず、このタペストリーには「ユニコーン」「ライオン」「鳥」「猿」「犬」などね色々な動物が描かれています。

そして、この描かれた動物をモチーフにしてガンダムUCで開発されています。

  • ユニコーンはユニコーンガンダム
  • ライオンはバンシィ
  • 鳥はフェネクス

そうなると貴婦人に従うユニコーンということで、貴婦人=ミネバということになるんでしょうね^ ^

 

② テーマを作品で象徴している

 

機動戦士ガンダムUCでは、人間の可能性を信じ続けるバナージが苦悩していくストーリーでもあります。

「ジオンと地球連邦」「オールドタイプとニュータイプ」のように、相容れない組織や価値観同士が理解し合える世界を実現させようとします。

 

そしてフル・フロンタルとの最後の戦いで、世界の闇を前にしても可能性を捨てなかったバナージ。

そんな彼は真のニュータイプに覚醒し、あたたかな光をフル・フロンタルに示すことができました。

 

これをタペストリーに置き換えると、6枚目に描かれた「我が唯一つの望み」の1つの解釈にもある相手を理解することの大切さが、ガンダムUCの中でも語られていると言えるでしょう。

 

【ガンダムユニコーン】タペストリーと作品の関係性まとめ

 

まとめ

貴婦人と一角獣(タペストリー)の意味について

  • 作中に6枚1セットのタペストリーが登場
  • ① 視覚
  • ② 嗅覚
  • ③ 触覚
  • ④ 味覚
  • ⑤ 聴覚
  • ⑥ 「我が唯一の望み」

 

タペストリーとガンダムUCとの関係性について

  • ① 登場MSはタペストリーの動物がモチーフ
  • ② テーマを作品で象徴している

 

今回は、ガンダムUCの元になった「貴婦人と一角獣」というタペストリーについて取り上げてみました。

貴婦人と一角獣で描いている世界観には諸説ありますが、五感によって導かれたユニコーンが最後に理解し合える世界につながっていくエンディングが描いていると考えると素敵です。

ラプラス・プログラムによって導かれたユニコーンガンダムが、最後に真のニュータイプへの目覚めたバナージによって誤解なく分かり合える存在になったというガンダムUCで描いたストーリーそのものだと感じます。

お互いを分かり合うということの大事さや難しさは、両作品ともに共通して伝えたかったことですね!

その上で、今後描かれる「ガンダムUC2」において”貴婦人と一角獣”の世界観とどうつながっていくか楽しみです^ ^

 

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