映画「心が叫びたがってるんだ。」が地上波で放送されますね!
タイトルは略称で「ここさけ」と言われてるほど、正式名称が長いです。
主人公の“成瀬順”と関係しているのでしょうか?
今回は、主人公・“成瀬順の成長”や、この長めの“タイトルが意味すること”や、“作品が伝えたいこと”をお話していきたいと思います!
目次
「ここさけ」の成瀬順の成長
主人公の“成瀬順”について、“序盤と終盤”ではどのように“成長”したのかお話ししていきます!
ストーリー序盤:成瀬順について
成瀬順は、序盤で“トラウマ”を抱えました。
“過去のトラウマ”を引きずり、その影響で高校生になっても“言葉を話せない”状態でした。
“話すと腹痛になる”と、他社とのコミュニケーションは“メール”や“筆談”、“ジェスチャー”などで行っていました。
クラスメイトなどの周囲の人間も、成瀬順が“過去に大きな傷を背負っている”ことは知っていましたが、それでも“おかしな子”という扱いをしていました。
ストーリー中盤:仲間との出会いにより少し成長
成瀬順は、作中の中盤では担任から“「地域ふれあい交流会」の実行委員”に選ばれます。
その実行委員は成瀬順を含め4人おり、残りは“坂上”、“田崎”、“仁藤”の3人でした!
この出会いこそ、成瀬順が“成長していくきっかけ”となります。
みんなと少しずつ仲良くなっていこうとする中、ある出来事から成瀬順は“歌であれば言葉を話しても問題がない”と気付くことができます!
自身が“玉子の呪いによって、言葉を話すと腹痛が起きるということ”を仲間に伝えることができました!
仲間との絆も深まっていき、この内容をモチーフにして交流会の出し物を“ミュージカル”にしようと決定します。
成瀬が“ヒロイン役”、坂上が“王子役”、田崎が“玉子役”を演じることになります。
ストーリー終盤:仲間に受け入れられる
物語の終盤では、成瀬順が坂上に“好意”を抱いていましたが、同じく実行委員の“坂上と仁藤が付き合っていた”ことを知った成瀬は耐えきれなくなり、ミュージカルを目前にして“逃げ出してしまいます”。
成瀬を探しに坂上が必死になって来てくれたことは嬉しかったはずですが、坂上から「全ての思いの丈をぶつけてほしい」と言われ、成瀬は大声で“坂上を罵倒”します!
それでも坂上は満足そうに、受け入れていました。
その場の勢いで、成瀬は坂上に“告白”するもあっけなく“振られてしまいます”。
その後、学校に戻った成瀬はクラスみんなで”ミュージカルを成功”させます!
ミュージカル後のあと片付けで、同じく実行委員の“田崎から告白”され、ここで物語は終わりを迎えます。
序盤では、“言葉を話すこともできなかった”成瀬順は、強引ではありましたが出し物の“実行委員”に選ばれて、それがきっかけで“周囲との関係が良好”へ向かいました。
次第に、“自分の気持ちを言葉で伝えたい”という気持も芽生え、“歌”にして伝達する手段を得ました!
終盤では、好きな男子“坂上”に対して“罵倒”するシーンもあり、“告白”もできるようになりました!
そして、クラスみんなで“協力し合い”、成瀬自身もクラスメイトから“受け入れられ”、“ミュージカル”を成功させることができました。
最後には、今度は“自分が告白される”番となり、色んな面で“今後も成瀬はうまく生活を送れるような印象”でした!
“言葉を話せないことが原因”で“引っ込み思案”だった成瀬が、“言葉を通して周囲とも上手な関係を築いていけている状況“に成長を感じました!
映画「心が叫びたがってるんだ。」のタイトルの意味
映画「心が叫びたがってるんだ。」の長めのタイトルは何を意味するのでしょうか?
以下、お話していきます!
「心が叫びたがっている」けど叫べない理由
先ほど、成瀬順の成長についてお話しましたが、「心が叫びたがってるんだ。」の“タイトルの意味と繋がっている”ように感じます!
“心が叫びたがっている”ということは、“叫びたくても叫べない”ということです。
なぜ叫べないのでしょうか?
以下の理由が考えられます↓↓
〇叫ぼうと思えば叫べるが、勇気がない
〇叫びたくても、話すことができないから叫べない
このどちらかだと考えています!
そして、成瀬順の場合は“前者”に当てはまります。
成瀬順は話すことができないのに、なぜ前者なのか?
叫ぼうと思えば叫ぶことができた
成瀬順は、言葉を話すと腹痛が発生しますが、それは“話をすることができない”ではなく、“ただ話せない”と受け取ることができます!
言ってみれば、“話そうと思えば話をすることができた”わけです。
なので、“心が叫びたがっていれば叫ぶこともできた”はずです。
それを、しなかったのは成瀬順自身に何か問題があったと考えるべきです!
なぜ叫ぼうとしなかったのか?
成瀬順は、“腹痛という後ろ盾”があったからこそ話をしなくて済んでいました。
“自分が傷つく”必要がなく、“だれかを傷つける”必要もなかったので、本人もそれが“楽”だったのでしょう!
自分が話さなくて済むように、“理由を作って楽な道へと進んでいた”ように感じました!
言ってみれば、“甘え”です。
しかし、その生活も実行委員に選ばれてからは次第に“影を潜める”ようになり、“言葉を発したい欲”、“気持ちを伝えたい欲”が膨れていきます。
自分の気持ちを相手に伝えたい
成瀬順は、今まで言葉を話さなくなっていましたが、周囲の人間との深い関係を築いていくためには“言葉を話さないといけない”と感じることが増えたのでしょう。
もう、“玉子の呪いという名の腹痛”を理由に言葉を話さない過去は捨て去り、新たに一歩踏み出す必要がありました!
しかし、みんなの前ではそういう”設定”になっているため、“今さら自然に言葉を話すこと”に“抵抗”を感じていました。
〇言葉を話したいけど、話せない!
〇しかし、心の欲の方はどんどん溢れていっている!
この状況こそが、「心が叫びたがってるんだ。」だと私は理解しています!
映画「ここさけ」で作品が伝えたいこと
先ほど、「心が叫びたがってるんだ。」のタイトルの意味について説明しましたが、この“ここさけ”という作品が“本当に伝えたいこと”とは一体何なのでしょうか?
いきなり結論ですが、「自分の殻を破れ!」だと考えています!
以下、説明していきます!
自分の殻を破れ!
主人公の“成瀬順”は、小学生の時に“自分の発言が原因で両親が離婚をしてしまった”と考えています。
しかし、それは“浮気をした父親が悪いのであって成瀬自身は悪くない”です!
小学生であれば、そこまで考えることができないので“自分に責任を与えることで解決”しようとしたのでしょう。
その大きいトラウマは、“玉子の妖精を登場させ、今後自身に災いを招く恐れのある言葉を封印される”という形で決着がつきました。
これこそが、“自分が殻に閉じこもりたい理由付け”でした。
何が言いたいかというと、そんな“玉子の妖精”や“呪い”は“存在しない”ということです!
成瀬順だけの“幻想”なのです!
言葉を話すと腹痛が発生するのは、過去のトラウマで“精神的に弱くなっている”ため、胃腸などの“臓器が痛む”のです。
なので、この作品は「成瀬順VSトラウマ」の話なのです!
最後には、これに気付いた坂上から助言をもらい言葉を話すことにも成功しています!
言葉を話すことで成瀬にストレスがかからないように、事前に「全部さらけ出すよう」そして「全て受け止める」と約束してくれていました!
なので、成瀬自身は“自分が傷つく”ことなく、“誰かを傷つける”こともないため、一時的にトラウマは関係なくなりました!
これこそが、“自分の殻を破るきっかけ”となりました!
当たり前と思われている、“自分の意見を自分の言葉で相手に伝える”という行動ができなくなってしまっていたのですね!
物語の中で、よく玉子が出てくるシーンがありますが“殻にこもる”、“殻を破る”など「殻」というキーワードで繋がっていたのだと自分なりの発見でした!
知らず知らずのうちに、“自分で殻に閉じこもっていく性格”をうまく表現した作品だと感じました!
映画「心が叫びたがってるんだ。」についてまとめ
主人公・“成瀬順の成長”や、“タイトルが意味すること”や、“作品が伝えたいこと”をお話してきました!
主人公の成瀬順は、“言葉を話せないことが原因”で“引っ込み思案”だった成瀬が、“言葉を通して周囲とも上手な関係を築いていけている状況“まで精神的な成長をしました!
タイトルの意味については、“心の欲の方はどんどん溢れていっているのに、言葉を話したいけど話せない”という意味で「心が叫びたがってるんだ。」となっていました!
作品が伝えたいことは、個人的に「自分の殻を破れ!」というような認識をしました!
これを頭に入れつつ再度、「心が叫びたがってるんだ。」を見ることで楽しさが増すかもしれませんね!
みなさんも、ぜひ「ここさけ」をご覧下さい!
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