【島津製作所】どんな会社?コロナ・ノロウイルスの検査キットやアルツハイマーなど医療が強い

公開日: 2020年3月5日 | 最終更新日: 2021年12月2日

 

先日、新型コロナの検査キットを開発して話題の「島津製作所」ですが、医療会社なのでしょうか?

今回は、「島津製作所」について解説していきます!

 

 

 

「島津製作所」はどんな会社?

 

島津製作所は「どんな会社なのか?」「何をしているのか?」「何を作っている?」など、

業務や製品など会社について解説します!

 

会社規模・概要について

「商号」:株式会社 島津製作所

「創業」:明治8(1875)年3月

「設立」:大正6(1917)年9月

「本社所在地」:京都府 京都市

「資本金」:約266億円

「グループ従業員」:12,684名(2019年3月31日現在)

「連結売上高」:3,912億円(2019年3月期)

参考資料:島津製作所 公式HP

https://www.shimadzu.co.jp/aboutus/company/profile.html

 

「科学技術で社会に貢献する」をモットーに探究心を求め続ける会社です!

計測機器(全体売上の62%)、産業機器(12%)、医用機器(18%)、航空機器(7%)の“4つ”を軸に研究・開発を行なっています!

非常に専門的な分野になるため、ここでは説明を割愛しますが、とにかく“大きくて従業員数も多い、世の中に貢献する会社”です!

 

従業員数も“国内”(全体の59%)、国外”(41%)に分かれています!

さらに、特許保有件数が“6,755件”と会社規模の大きさがとんでもないです!

[各分野のプロたちが集まる会社なのですね!

 

以上、簡単ですが「島津製作所」の会社概要について解説しました!

 

 

1時間で新型コロナウイルスに感染しているか判定できる検査キットを開発

島津製作所は、短時間で新型コロナウイルスの検査キットの試薬開発に成功しました!

コロナウイルスの検査が一般的に“4~6時間”かかるのに対し、この検査キットは“1時間”ほどで感染の判定が可能で、従来製品に比べて約5倍の時短が見込めます!

 

従来のコロナウイルスの検査は、まず“鼻や喉”から検体を採取して、“たんぱく質などの成分を取り除きます”

島津製作所の検査キットは、このたんぱく質を除去する“工程を不要”にすることができたので、時間短縮できるのです!

さらに、2020年“3月中には製品化”して医療機関や検査受託会社に供給を始める見解です!

 

過去にはノロウイルスの検査キットも開発

先ほどの、新型コロナウイルスの検査キットには、実は“ノロウイルスの試薬技術が応用”されています。

島津製作所は過去に、腸管出血性大腸菌やサルモネラ属菌、赤痢菌、ノロウイルスの検出試薬を開発・販売してきました!

 

実は、今回のコロナウイルスの検査キットが従来よりも大幅に時間短縮できたのは、ノロウイルスの検査キットがあったからです!

ノロウイルスをベースしたのは、コロナ・ノロの“両試薬の中に共通するもの”もあり応用ができたからでした!

 

 

アルツハイマー認知症の早期検出方法を確立するなど医療に強い

認知症が社会問題となっている日本で、その対策は重要な課題です!

この認知症は半分以上が“アルツハイマー型”で【不治の病】扱いされています。

根本的な予防薬や治療薬はないのが現状です。

さらに、検査自体も痛みが伴い、費用も高額であることが課題となっています!

 

従来の検査は、以下の通りです↓↓

①脳の中に蓄積されているアミロイドと呼ばれる、アルツハイマーの原因となる物質を可視化するためにPET検査又は脳脊髄液検査を行なう(検査方法はMRIに似ている)

PET検査は“MRI”に似ている → 高額な上に施設が少ない

脳脊髄液検査は背中から針を打ち込み液を採取する → 痛みを伴う、侵襲性がある

 

②島津製作所のアルツハイマー検出方法は、以下の通り↓↓

まずは血液採取 →わずか“0.5ml”“血液”から正確に検出できる(低コスト、低侵襲)

従来とは違い”多くの人が検査可能” → 予防薬・治療薬開発の臨床治験にも有用される

アミロイドの“数値に異常”があった時に、初めてPET検査を行なう(確実性)

 

“時短、低コスト、低侵襲性、手軽さ、確実性でなど多くの方が検査できるので社会貢献度が高いです”!

以上のように、島津製作所はアルツハイマー病の根本的な予防薬、治療薬の開発に繋がるアルツハイマー病変の早期検出方法を確立したのです!

 

[コロナ、ノロ、アルツハイマーなど医療にも特化している会社でしたね!

 

 

「島津製作所」についてまとめ

 

まとめ

〇「島津製作所」は計測機器、産業機器、医用機器、航空機器の“4つの柱”で研究・開発を行なう会社

〇過去に開発したノロウイルスの試薬技術を応用して、“1時間で判定できる新型コロナウイルスの検査キット”の開発に成功する

〇医療がメインの会社ではないが、“専門的な医学知識で社会に貢献する”

 

実は、島津製作所には過去に“ノーベル科学賞を受賞した田中耕一さん”も在籍しています!

新型コロナウイルスが話題になってからこのスピード感で検査キットの開発にまでこぎつけたのは、さすが超大手企業だと感じました!

実用化ができれば、世界規模で利用されるので沈静化への第一歩となってほしいです!