まほやくの呪文一覧やラテン語まとめ!意味や効果についても

公開日: 2024年10月23日 | 最終更新日: 2024年10月23日

 

”魔法使いと心を繋ぐ”をテーマとしたアプリゲーム『魔法使いの約束』は、配信から4周年が経ち、今でも衰えることのない人気を誇っている作品です。

通称「まほやく」と呼ばれるこの作品では、登場する魔法使いたちが各々の呪文を唱えて魔法を使用します。

この呪文は、ラテン語と言われており、言葉だけで意味を理解できる方は少ないことと思います。

そこで今回の記事では、まほやくの呪文一覧やラテン語まとめていき、その言葉の意味や効果についても解説して行きますよ!

皆さんの好きなキャラ、または気になっているキャラ達は一体どのような呪文を唱えているのでしょうか。

この記事を見て分かること
  • 魔法使いの呪文の意味について解説
  • 魔法使いの呪文を一覧でご紹介

 

 

まほやく呪文一覧

早速、以下に魔法使い達の呪文を一覧にしてまとめてみましたのでごランクください。

オズ → ヴォクスノク

カイン → グラディアス・プロセーラ

アーサー → パルノクタン・ニクスジオ

リケ → サンレティア・エディフ

スノウ・ホワイト → ノスコムニア

ミスラ → アルシム

ブラッドリー → アドノポテンスム

オーエン → クーレ・メミニ クアーレ・モリト

シャイロック → インヴィーベル

ムル → エアニュー・ランブル

ラスティカ → アモレスト・ヴィエッセ

クロエ → スイスピシーボ・ヴォイティンゴーク

ファウスト → サティルクナード・ムルクリード

ヒースクリフ → レプセヴァイブルプ・スノス

ネロ → アドノディス・オムニス

シノ → マッツァー・スディーパス

フィガロ → ポッシデオ

レノックス → フォーセタオ・メユーヴァ

ルチル → オルトニク・セトマオージュ

ミチル → オルトニク・セアルシスピルチェ

 

以上が呪文の一覧でした。

いかがだったでしょうか、全体としてあまり聞きなれない言葉が多いのではないでしょうか。

それでは1人1人の呪文を解説していきますね。

 

オズ→ヴォクスノク

中央の魔法使いであるオズは、「ヴォクスノク」という呪文を使います。

この呪文は「ヴォクス(”vox”)」と「ノク(”nox”)」という2単語を用いた造語となっているようです。

まず前半の”vox”とは、ラテン語で「声」や「言葉」という意味を表す名詞です。

そして後半の”nox”は、「暗闇」や「死」、「眠り」といった意味になります。

意訳すると「夜の声」というニュアンスになると思われます。

あくまで個人的な解釈ですが、夜の森や木のざわめきなどを表した呪文なのではないでしょうか。

また、オズの厄災による傷は、魔法を使うと寝てしまうというものですが、この設定も”nox”で表現されていると思われます。

 

 

カイン→グラディアス・プロセーラ

中央の魔法使いであるカインの呪文は「グラディアス・プロセーラ」です。

カインの呪文も「グラディアス(”gladius”)」と「プロセーラ(”procella”)」の2単語から構成されています。

まず”gladius”とは、「剣」を意味しています。

そして続く”procella”は、「嵐」や「攻撃」という意味です。

直訳すると、「剣の攻撃」という意味になり、物理攻撃の効力を上げるための呪文なのではないでしょうか。

 

アーサー→パルノクタン・ニクスジオ

中央の魔法使いアーサーの呪文は、「パルノクタン・ニクスジオ」になります。

アーサーも3単語で構成されている呪文ですが、ストーリーを見ていると発音が難しそうと感じる呪文の一つです。

前半の”pernoctant”は、「彼らは夜を過ごす」と訳すことができ、続く”nix”とは、「雪」を示します。

最後の”oz”は、そのまま同じ中央の魔法使いであるオズを表していることと思います。

夜、雪の降っている中に立つオズの姿をイメージして作られた呪文なのではないでしょうか。

アーサーは中央の国の王子ですが、幼いころはオズに北の国で育てられていたという過去を持ちます。

魔法使いのアーサーにとって、オズは師匠のような立場であるため呪文にオズの名前を入れてしまう程、彼のことを尊敬しているということが表れているように思います。

 

 

リケ→サンレティア・エディフ

中央の魔法使いの最後はリケの呪文「サンレティア・エディフ」について解説していきます。

リケの呪文も「サンレティア(”aeternus”)」と「エディフ(”fidē)」という2単語で構成されたものです。

”aeternus”とは、「永遠」や「不滅」という意味をもっており、続く”fidē”は「信頼」や「誠実」という意味となっています。

リケは、幼いころから教会で育てられ、俗世から隔離されて育ったという過去があります。

そのため、何事にもまっすぐで素直な性格をしていますが、そういった一面が呪文でよく表現されているように思えますね。

信仰心の強い人物であることを想像すると、「信義を備えた永遠なる者」という意味が込められているのではないでしょうか。

 

スノウとホワイト→ノスコムニア

続いて北の国の魔法使いであるスノウとホワイトが使う呪文は「ノスコムニア」です。

双子であるスノウとホワイトですが、必ずと言っていいほど2人で同時にこの呪文を唱えます。

まず前半の”nōs”は人称代名詞で使用される単語で、”commūnia”とは「共同体」という意味です。

直訳すると、「我らは共同体である」という意味になりそうです。

ホワイトはスノウに殺されてしまっていますが、零体としてスノウの魔力により実体化しているという何とも複雑な設定があります。

歪な関係にもみえるスノウとホワイトですが、呪文の意味からも分かる通り、2人は一緒にいてこそ魔法の力を発揮できるのでしょうね。

 

ミスラ→アルシム

北の国の魔法使いであるミスラの呪文は「アルシム」です。

他のキャラと比較して、シンプルな呪文ですね。

この言葉は、「燃やされたもの」という意味を持っています。

ミスラは、あまり炎の魔法を使う印象はありませんが、最強を求めてこれまで数多くの者たちを倒してきた亡骸、というイメージとつながるのでしょうか。

ミスラの使う魔法具もドクロの形をしており、燃やされた死者のイメージと繋がってきそうです。

 

オーエン→クーレ・メミニ&クアーレ・モリト

北の国の魔法使いオーエンは二つの呪文「クーレ・メミニ」と「クアーレ・モリト」を使用します。

まず「クアーレ・モリト」の方で、”quārē”とは「なぜ」という意味をもち、”moritur”は「彼女は死ぬ」という意味を持っています。

また「クーレ・メミニ」の”cūr”も「なぜ」という意味を表し、”meminī”は「覚えている」や「思い出す」という意味です。

この二つの呪文を直訳していくと、「なぜ彼女は死ぬのか」と「なぜ覚えているの」といった意味でしょうか。

オーエンの呪文は、オーエンの過去や厄災による傷である違う人格が出てくる現象と、何らかの関係がありそうです。

 

ブラッドリー→アドノポテンスム

続いても北の魔法使いであるブラッドリーの呪文「アドノポテンスム」について解説します。

ブラッドリーの呪文は、「アドノ(”adūnō”)」と「ポテン(”potens”)」、さらに「スム(”sum”)」という3つの言葉からくる造語であると思われます。

最初の”adūnō”とは「統合する」という意味で、”potens”は「力」を、”sum”は「存在する」という意味を表す言葉です。

全体を訳すと呪文の意味は「統合する力がある」というかたちでしょうか。

ブラッドリーが盗賊団の団長として、天性のカリスマ性を持っているあたりが、この呪文とピッタリであると思います。

 

シャイロック→インヴィーベル

続いては西の魔法使いたちです。

まずシャイロックの呪文「インヴィーベル」からみていきます。

”imbibere”とは、1単語で「決心する」という意味があります。

この日本語訳のみを見てしまうと一見、何のことか分かりませんね。

ラテン語がつかわれる地域では、この言葉をことわざのように使用しており、その場合の意味は「酒の中に真理あり」というものだそうです。

酒場を営んでいるシャイロックらしい呪文ではないでしょうか。

 

ムル→エアニュー・ランブル

西の魔法使いムルの呪文は「エアニュー・ランブル」です。

前半の”lūnae”とは「月」を表し、”umbra”は「影」や「亡霊」を意味します。

ムルは厄災である月に恋焦がれてしまったことで、月に近づきすぎて身体が粉々になり世界各地に散らばってしまっています。

そのため、現在のムルは自身の一部を失ってしまっている状態で、シャイロックはそんなムルを元に戻すためにムルのかけらを探しています。

ムルを象徴する「月」という意味と、「月」に恋したため元の人格を失い亡霊のように存在している、といった皮肉に近い意味が呪文に込められているのかもしれませんね。

 

ラスティカ→アモレスト・ヴィエッセ

西の魔法使いラスティカの呪文は「アモレスト・ヴィエッセ」となります。

”amor”とは「愛」や「恋人」の意味、”est”は「存在する」と訳せます。

続く”avis”は、「鳥」や「前兆」を表し、”esset”も「存在する」という意味です。

訳すと、「鳥などにも愛は存在する」と言ったロマンチックな呪文になりますね。

ラスティカの性格にもピッタリな呪文ですが、魔法を使い癒しを与えてくれる効果が強いのではないでしょうか。

 

クロエ→スイスピシーボ・ヴォイティンゴーク

続いても西の魔法使いクロエの呪文「スイスピシーボ・ヴォイティンゴーク」を見ていきましょう。

登場キャラの中でも3本指に入る程には、発音が難しい単語な印象ですが、細かく分解して考えてみます。

”speciēs”とは「光景」や「外観」、そして「美しさ」を意味し、”vovere”は「願う」の意味です。

さらに”cognitiō”は、「知ることになる」といった意味を持ちます。

これを直訳すると、「知ることが美しさを約束するものであるという意味になり、知識を持つことの素晴らしさを象徴している印象です。

 

ファウスト→サティルクナート・ムルクリード

東の魔法使いファウストの呪文は「サティルクナート・ムルクリード」という言葉です。

”tranquillitās”とは、「風が穏やかなこと」を意味しており、”dīlūculum”は「夜明け」を表します。

単純に訳すと、「風の穏やかな夜明け」を連想させるような呪文と思われます。

 

ヒースクリフ→レプセヴァイヴルプ・スノス

東の魔法使いのヒースクリフの呪文は「レプセヴァイヴルプ・スノス」です。

”vesper”とは「夕方」という意味で、そこに”pluvia”という「雨」を指す言葉が付いて一単語となっています。

また、”sonus”は「音」を表します。

直訳すると、「夕暮れの雨の音」といった意味です。

詩の一節のような意味の呪文であることが分かりますね。

晴れ間ではなく、雨という言葉を使うあたりがどこか寂しさや切なさを感じさせる東の魔法使いにピッタリな言いの呪文であると感じます。

 

ネロ→アドノディス・オムニス

続いてのネロの呪文は「アドノディス・オムニス」になります。

前半は「添える」という意味を表す”adde”と、「一つ」という意味の”ūnum”、さらに「学ぶ」という意味をもつ”disce”が組み合わされた造語と思われます。

そこに続く”omnīs”は「全体」という範囲を指す言葉です。

訳してみると、「一つを加え、全てを学ぶ」といった意味でしょうか。

日本語のことわざに置き換えると「チリも積もれば山となる」に近しい意味が込められていそうです。

 

シノ→マッツァー・スディーパス

東の魔法使いの最後はシノの呪文「マッツァー・スディーパス」です。

”dēcrētum”とは「決断」を示し、”sapiī”は「判断力がある」といった意味があります。

思い切った決断や判断できるシノらしい呪文です。

 

フィガロ→ポッシデオ

ここからは南の魔法使いの呪文をみていきます。

まずはフィガロの呪文「ポッシデオ」について解説しますね。

 そのまま”possideō”とは、「所有する」という意味があります。

フィガロの性格的なことを踏まえると、「私が支配する」といった命令系な呪文に近いのではないでしょうか。

北の魔法使いである頃からの呪文なので、フィガロの本質的な一面が見える言葉と言えそうです。

 

レノックス→フォーセタオ・メユーヴァ

南の魔法使いであるレノックスの呪文は「フォーセタオ・メユーヴァ」です。

まず、「運」という意味をもつ”fors”に、”serta”「絡み合わせる」という意味の言葉が続きます。

そして後半の”ōmen”は「前兆」を指し、”juvat”は「助ける」という意味です。

訳すと、「絡み合った偶然が吉兆を手助けする」といった感じでしょうか。

レノックスは、あらゆる出来事が重なることで偶然にも良い道につながるということを信じて貫いています。

そんな彼の考え方が呪文にも表れているのでしょう。

 

ルチル→オルトニク・セトマオージェ

南の魔法使いルチルの呪文である「オルトニク・セトマオージェ」

この呪文は”scintilla”という「火花」を意味する言葉に、”tē”「あなた」、そして”amō”「愛する」という言葉が使われています。

また”ego”は「私は」という主語になります。

直訳にすると、「火花よ、私はあなたを愛しています」という意味になると思います。

 

ミチル→オルトニク・セアルシスピルチェ

南の魔法使いであるミチルは「オルトニク・セアルシスピルチェ」という呪文を唱えます。

ルチルの弟であるミチルですが、世界を滅ぼすほどの力を持っているとされており、その絡みでミチルの呪文はとても言いにくい言葉で構成されているのです。

そんな大きな力を秘めているミチルの呪文は、”scintilla”「火花」という意味の言葉と、”sērae”「晩成」を指す言葉から成ります。

そこに「蝕」を表す”eclipsī”が組み合わさり、「晩成の蝕の火花」という意味になると思われます。

兄のルチルと同じように「火花」という言葉が使われていますね。

 

 

【魔法使いの約束】呪文や使用者一覧まとめ

今回の記事では、『魔法使いの約束』に登場する魔法使いが使用する呪文を一覧にしてまとめ、解説してきました。

まとめ
  • オズ → ヴォクスノク

  • カイン → グラディアス・プロセーラ

  • アーサー → パルノクタン・ニクスジオ

  • リケ → サンレティア・エディフ

  • スノウ・ホワイト → ノスコムニア

  • ミスラ → アルシム

  • ブラッドリー → アドノポテンスム

  • オーエン → クーレ・メミニ クアーレ・モリト

  • シャイロック → インヴィーベル

  • ムル → エアニュー・ランブル

  • ラスティカ → アモレスト・ヴィエッセ

  • クロエ → スイスピシーボ・ヴォイティンゴーク

  • ファウスト → サティルクナード・ムルクリード

  • ヒースクリフ → レプセヴァイブルプ・スノス

  • ネロ → アドノディス・オムニス

  • シノ → マッツァー・スディーパス

  • フィガロ → ポッシデオ

  • レノックス → フォーセタオ・メユーヴァ

  • ルチル → オルトニク・セトマオージュ

  • ミチル → オルトニク・セアルシスピルチェ

今回は、主要の21人の魔法使いに絞って見てきましたが、他にも作中に登場するキャラクターは呪文を1人1人持っています。

そして、今回は簡単な直訳で意味を解説してきましたが、さらに深くラテン語について勉強して彼らの呪文の意味を解することができれば、新しい発見や気づきがあるかもしれませんね。

ぜひ皆さんも、自分なりの解釈を見つけて見てほしいです!