アムロの父親テムレイは死亡した?酸素欠乏症の後遺症とは?

公開日: 2022年10月6日 | 最終更新日: 2022年10月6日

 

機動戦士ガンダム】の主人公「アムロ・レイ」には、「テム・レイ」と言う父親がいます。

職務に没頭するあまり、家庭を顧みることが少なかった様子で、決して良い父親とは言い難い人物です。

MSの技術士官としては優秀であり、アムロが「親父にも殴られたことがない」と言うように、息子への愛情は持っていたと思われます。

 

劇中にも幾度か登場するテム・レイですが、どのような生涯だったのでしょうか?

最終的には、死亡してしまったのでしょうか?

また劇中でテム・レイが陥っていた「酸素欠乏症」とは何なのか、ここでご説明させていただきたいと思います。

この記事を見て分かること
  • アムロの父親・テムレイの最期
  • 酸素欠乏症について

 

 

アムロの父親テム・レイは死亡した?

 

テム・レイの安否に関しては、媒体によってその後が異なります。

もしTV放送が打ち切りにならなかった場合は、マグネット・コーティング(MSの強化技術)理論の横流しを行ったとして、フラナガン機関(ジオンのニュータイプ研究機関)に暗殺されるという結末だったようです。

その他の媒体では、アムロと再会するまでの過程は同じですが、最終的な結末 (生存か死亡か)が変わってきます。

ここからは、各媒体によるテム・レイのその後をご紹介します↓↓

 

アニメや劇場版では死亡した描写がない

TV放送の【機動戦士ガンダム】では、テム・レイの明確な死亡描写はありません

作中では、酸素欠乏症に陥った状態でアムロと再会。

そしてアムロに”ガンダムのチューンナップパーツ”と称した回路を手渡し、そのまま何事もなかったかのように別れるという結末でした。

その父親の変わり果てた姿や、明らかに旧型の記憶回路だったことでアムロは困惑し、涙ながらにテム・レイの住居を後にし、渡された回路を投げ捨てました。

 

このアムロと再会後に、テムはガンダムの活躍をテレビで見て興奮するところで出番を終えています。

なので、TV版の解釈では”そのまま生存”という結果になりますよね。

 

しかし、TV放送版の再編集である【劇場版・機動戦士ガンダムⅢ めぐり逢い宇宙】では、その後のテムの顛末が追加されているのです。

テムは上記の行動の後、そのまま室外出ていきます。

そして、そこにある階段から足を滑らせ転落し、動かなくなってしまうのです。

この後、死亡したのかどうかは分かりませんが、視聴者の判断に委ねる様な形になりました。

 

 

小説版で階段から転落死したと記載がある

富野由悠季氏が書いた小説【密会~アムロとララァ】では、最終的にテム・レイは死亡したとの表記があります。

それまでの顛末は劇場版と同じになりますが、こちらではハッキリと”死亡”と言う結末になっていたのです。

劇場版でのテム・レイの最後に対する視聴者の疑問に、監督自ら答えた形になるのではないでしょうか?

 

 

酸素欠乏症の後遺症とは?

 

酸素欠乏症とは、酸素濃度が低い空気(一般的には酸素濃度18%以下)を吸う事により発症する症状で、脳に甚大な被害を及ぼします。

※基本的な空気中の酸素濃度は「20.9%」です

さらに死亡の確率も高く、大変危険な症状になり得るのです。

 

また、仮に死亡を回避したとしても、脳に与えられたダメージから後遺症を発症することがほとんどのようですね。

その後遺症には「言語障害」「運動障害」「記憶障害」などがあります。

人としての機能に直接的なダメージを与えるもので、その後の生活が困難になる場合も多いようです。

 

確かにテム・レイは、初期の頃とはまるで別人のようになっており、酸素欠乏症の症状が出ていたのかもしれません。

では、一体いつどこで被害を受けたのか?

ここからは、テムの酸欠症状についてご紹介します↓↓

 

テム・レイはサイド7の抗争で宇宙に投げ出された

物語の始まりでは、サイド7にジオンのMS「ザク」が潜入します。

その際、アムロが撃破したザクの爆発によって、開いたコロニーの穴から、テム・レイは宇宙に放り出されてしまったのです。

アムロは、ザクを撃破してコロニーにダメージを与えたことには気付いていました。

ですが、そのせいで父親が宇宙に放り出されたことには気が付かなかったようです。

 

ただ、その後のアムロに父を心配する描写が無かったことを考えると、その存在はさほど重要ではなかったのかもしれません。

そして、テムもこのサイド7での事件の際、アムロやコロニーの住民よりも明らかに”開発中のMS”を気にかけてるシーンがありました。

そんな父親に、アムロも辟易していた可能性もあります。

個人的には、そこまで深い親子関係が築けていなかったと判断しています。

 

その後のテムに関してですが、アムロも「行方不明」もしくは「死亡」したと思っていたみたいです。

なので、「サイド6」で再会した時には、驚きを隠せない様子でした。

 

 

長く漂流していたことで酸素欠乏症となる

サイド7の事件の際、テムが宇宙空間に放り出されたとお伝えしました。

結果、テムはアムロとの再会時には「酸素欠乏症」に陥ってしまいました。

事故の際には、ノーマルスーツを着用していたお陰で、幸いにも即死には至りませんでしたが、そのままサイド6に流れ着いたのか、途中で救助されたのかは不明です。

おそらく、この長い漂流により酸素欠乏症の症状を引き置きしてしまっていました。

 

知的障害者に近い後遺症が残った

アムロと再会したテム・レイは、喜びもつかの間、驚くべき第一声をあげます。

まずアムロに聞いたことは「ガンダムでの戦果」でした。

そこには、久々の再会で子供を心配するという情緒的なものはありません。

息子としてのアムロよりも「ガンダムのパイロットとしてのアムロ」にしか興味がない様子でした。

 

サイド6でのテム・レイは、かつての誇り高い技士としての姿はなく「情緒不安定な男性」へと変貌を遂げていたのです。

これは間違いなく、酸素欠乏症による”記憶障害”的な後遺症だと思われます。

かつての父親の姿からかけ離れたテム・レイの姿に、アムロはただ愕然とするのでした。

 

旧型の回路を渡して喜ぶなど精神異常者となっていた

サイド6での再会の際に、テム・レイはアムロにとある回路を渡します。

その回路は、テム・レイ曰く「ガンダムの記憶回路に取り付ければ、ガンダムは強化される」とのことでした。

それは、アムロから見ても「明らかに時代遅れの代物」であり、すでに”昔の父親ではない”ことを悟ります。

父親と別れた後、アムロはそのショックから貰った回路を投げ捨てました。

 

そして後日、再びテム・レイの元を訪れたアムロは「貰った回路には絶大な効果があった」と嘘の報告をします。

その言葉に驚きと興奮を隠せないテム・レイは、はしゃぎまわるかの様に喜びます

明らかに精神異常者という立ち振る舞いで、そんな父親の姿にアムロは「さようなら、父さん」と別れを告げるのでした。

このアムロの言葉には、父親との完全なる決別の意味が含まれているのではないでしょうか?

 

【機動戦士ガンダム】テム・レイの最後まとめ

 

まとめ
  • テム・レイは死亡した
  • アニメや劇場版では死亡した描写がない
  • 小説版で階段から転落死したと記載がある
  • 酸素欠乏症の後遺症について
  • テム・レイはサイド7の抗争で宇宙に投げ出された
  • 長く漂流していたことで酸素欠乏症となる
  • 知的障害者に近い後遺症が残った
  • アムロに旧型の回路を渡して喜ぶなど精神異常者となっていた

 

今回は、主人公アムロの父親「テム・レイ」の悲惨な最後について解説しました。

さらに、現実世界でもありうる「酸素欠乏症」やその「後遺症」についても解説しましたが、恐ろしい症状でした。

日常生活では、あまり見られない酸素欠乏症。

登山など高度の極端に高い所へ行く時や、密閉空間に入る時などは十分に気をつけましょう!

酸素濃度計などを活用する事をオススメします^ ^