映画「ここさけ」では、何度か“玉子”が登場します!
主人公の順が口を塞がれたのも“玉子”でした!
ここまで数回でてくると、「一体どういう意味なんだろう?」と考えてしまいますよね!
今回は、映画「ここさけ」に登場する“玉子の妖精”や、その“正体”や“意味”についてお話していきます!
目次
映画ここさけで順に喋れない呪いをかけた玉子の妖精とは?
【卵の妖精( #内山昂輝 )】
成瀬順だけに見える卵の姿をした妖精。母親にあることを喋ってしまった幼い順に魔法をかけ、言葉を発すると腹痛が起こる体質に変える。ただし歌うことは呪いに含まれてないようで…?#ここさけ pic.twitter.com/XEygLnjhmc
— 【公式】フジテレビムービー (@fujitv_movie) July 24, 2017
映画「ここさけ」の主人公である“成瀬順”は小学生の時に、「山の上のお城(ラブホテル)」で“父親の浮気現場”を目撃し、一切の悪気はなく“母親”に話してしまいます!
その“お喋りな性格”があだとなって“両親を離婚に追い込んで”しまいます!
成瀬順についての記事はこちらをどうぞ>>>>>
映画ここさけの成瀬順は性格悪いしうざいとなぜ嫌われるのか?クズなエピソードについても
成瀬順に心境の変化が起こると現れる
悲しみに暮れる順の前にと突如登場するのが、この“玉子の妖精”です!
ストーリー 序盤
玉子の妖精は、“これからの人生でお喋りが招く災いを受けないために”という名目で“順の口を閉じる”ことを提案します。
順とタマゴの妖精との問答が数回された後、「君のお喋りが直るように、口にチャックをつけてあげよう」と順が許可をしていないにも関わらず、口にチャックを付けます。
これにより、順は“喋れない呪い”を受けることになったのです!
ストーリー 中盤
その後も、物語の途中で“玉子の妖精”が現れることがありました!
玉子の妖精は、順に対して「君は心がお喋りすぎる」「もう、中途半端に閉じ込めるのは終わりにしよう」と告げることもありました!
これも、順が恋愛関係から心が悲しくなった時に登場しました!
ストーリー 終盤
話の結末では、“田崎に告白された順”に対して、玉子の妖精は姿を見せず“被っていた帽子だけが飛ばされ”風に乗りどこかへ飛んでいくという描写がありました。
このように話の“序盤、中盤、終盤”にも登場する“玉子の妖精”は、“物語の「キーマン」”であることが分かります!
玉子の妖精の正体とは?
ここさけの卵 pic.twitter.com/vkKFeMksC3
— なわD (@sin_cos_nawad) January 5, 2016
“玉子の妖精”については前述しましたが、ここでは“玉子の妖精の正体”についてお話していきます!
いきなり結論ですが、玉子の正体は“自分自身が作り出した虚像”だと考えています!
その正体は自分自身
自分の中の“都合の良い意見”を聞き入れるために“具現化”された“妄想の代物”だと私は思います!
いわば“自己暗示”の1種でもあると感じます!
自分の“お喋りのせい”で家族がバラバラになってしまったと考えていた順は、小学生ながらものすごい“ストレス”や“後悔の念”を抱いていたはずです。
極限まで思いつめると、脳は“それ以上考えないよう”に都合の良い自己暗示をかけると言います。
順の場合も同様で、夕方に階段に座り込み泣いていたあの状況が、おそらく“極限の精神状態”であったのだろうと思います。
なので、“あのタイミング”で“玉子の妖精が登場”したのだと感じます!
「本当に玉子なんていなかったんだ。呪いをかけていたのは私。玉子は私。一人で玉子に閉じこもっていた私自身。」と、順も思っているシーンがあります。
なので、“玉子の妖精”の正体は、“自分自身”でした!
“都合良く物事を考えるため”の“順が作り出した架空の存在”でした!
玉子の意味とは?
【実写映画と劇場版アニメを見比べよう!】
7月22日(土)公開の実写映画『心が叫びたがってるんだ。』で登場する「卵」。29日(土)放送のアニメ版と見比べてみてくださいね。#ここさけ #心が叫びたがってるんだ@kokosake_movie pic.twitter.com/7LP9g2uloJ
— 【公式】フジテレビムービー (@fujitv_movie) July 24, 2017
先ほど、“玉子の正体”についてお話しましたが、次は“玉子の意味”について考えてみます!
“玉子の妖精”は“順”本人がつらいことから逃げるために自身が“脳内で作りだした架空の存在”でした!
しかし、ここで1つ疑問なのですが、「なぜ玉子?」なのでしょうか。
「別に玉子じゃなくても良かったのでは?」と思っていたのですが、実はそれらしい意味があったのです!
玉子だからこそ意味が成り立つ
楽しそうに“父親の浮気現場の目撃”について話す順に、母親は暗い顔をしながら“おしゃべりな順の口に玉子焼きを押し込み、お喋りを静止させます”。
ここでも玉子が登場しました。
さらに、余談ですが“玉子ならではの言い回し”というものがあります!
それは、“ことわざ”や“故事成語”です!
いくつかご紹介します!
玉子にまつわることわざ・故事成語
【危うきこと累卵の如し】(あやうきことるいらんのごとし)
⇨ いつ崩れるかわからないような、非常に危険な状態のたとえ。
【卵で塔を組む】(たまごでとうをくむ)
⇨ 壊れやすくて転がりやすい卵で塔を作る、転じて非常に危険なことを意味します。
【卵を見て時夜を求む】(たまごをみてじやをもとむ)
⇨ 卵のうちから、鶏となって時を告げることを待ち望む。
順序を考えず、せっかちに結果を求めるたとえ。
【丸い卵も切りようで四角】(まるいたまごもきりようでしかく)
⇨ 同じ意味のことを言うにも、言い方によって受け取られ方が違ってくるというたとえ。
以上、“4つのことわざ・故事成語”について例に挙げてきましたがいかがでしたか?
“全て順に当てはまる”ような気がしました!
言葉にまつわることわざは「口は災いのもと」しか知りませんでしたが、“昔から「お喋りに関して細心の注意を払っていたんだな」”と実感しました。
まとめると、「玉子の意味=お喋り、危険」の意味に繋がることが分かりました!
“まるで順のこと”を言っているようで、“玉子を使用したこと”にも非常に“納得”です!
映画ここさけについてまとめ
— 【公式】フジテレビムービー (@fujitv_movie) July 24, 2017
面白そう!卵が可愛いけど悪者なのか? #ここさけ http://t.co/I4YaNlqR2W pic.twitter.com/mC3UmfQoBJ
— S!eNt4@BBA (@sh14ter1e9n) July 28, 2015
ここまで、“玉子の妖精について”、その“正体”や“意味”についてお話してきました!
玉子の妖精というのは、順のために登場したのではなく、“順の脳内から作り出された架空の生き物”だと結論付けました!
さらに、その意味として「もろく不安定でいつか壊れる危険な状態」という意味だと認識し、順の精神状態に当てはめてみるとしっくりきました!
玉子の妖精は序盤で初登場し、中盤ではお喋りを促すよう順に話しかけ、終盤にはかぶっていた帽子のみの登場でした!
序盤:「順が自分を守るため」
中盤:「成長する中で喋ることの重要性に気付いたからこそ、脳内の玉子の妖精もお喋りを促した」
終盤:「もうお喋りしてもよくなり、心が解放され脳内から玉子の妖精が消え去った」
以上のように考えました!
みなさんも、もし頭から“玉子の妖精”が出てきそうな時は“自制心で抑え込んで”みて下さい!
あわせて読みたい>>>>>
映画ここさけは面白いのかつまらないのか?評価や評判のレビューまとめ!
映画ここさけのラストが納得いかないのはなぜ?田崎の告白の理由やその後を考察
映画【心が叫びたがってるんだ。】成瀬順の成長とタイトルの意味は?作品が伝えたいことについても
コメントを残す