大人気作品【最遊記】シリーズ。
三蔵一行こと「玄奘三蔵・孫悟空・沙悟浄・猪八戒」(と、ジープ)の、世直し旅が面白い作品です。
この記事では、その中でも「孫悟空」に触れていきたいと思います。
- 食いしん坊
- だいたい沙悟浄と言い争っている
- 天真爛漫でいつも明るい
そんな悟空ですが、実は人間でも妖怪でも神でもない「異端の存在」とされています。
この異端とは「出生」のこともそうですし、その「過去」もそうです。
三蔵たちとの出会い、さらに皆と出会うまでに何があったのか?
そして、悟空は過去に何をしでかしたのか?
単純で真っ直ぐな性格の悟空は、どんな過去を乗り越えてきたのか気になりますよね!
- 悟空の「過去」
- 悟空が起こした「大罪」
- 消された「記憶」を思い出す可能性
目次
最遊記で孫悟空の大罪の過去とは?
最遊記、悟空
外伝もやりたい、、、流れに流れすぎて、もうやらないんじゃないかと思ってる pic.twitter.com/lEhNc207Ai— 轟くんお誕生日おめでとう (@1582Ask) January 5, 2022
最遊記で各キャラの過去が少しづつ描かれていますが、悟空のお話は「最遊記外伝」として全4巻にまとめられています。
最遊記で描かれている世界から「500年前」に、天界で起こったことが悟空に関係してきます。
玄奘三蔵と出会う前に、ずっと閉じ込められていた理由は全てここにありました。
果たして、天界ではどんなことが起こったのか?
悟空が大罪人で悪人なのか?
あの天真爛漫な悟空に何があったのか、深堀りしていきましょう↓↓
孫悟空はかつて天界人を虐殺する「大罪」を犯していた
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最遊記外伝 (全4巻)
⇒https://t.co/4l9usCcffe「最遊記」本編より遡ること五百年。舞台は神々の住まいし天界。常に桜咲き誇る常春の世界が、ゆっくりと確実に動き出す。黄金の瞳を持つ少年、孫悟空の出現によって……。この物語から、最遊記がはじまる――! pic.twitter.com/zyecmxrvMq生まれたと
— ドクショと!@電子書籍のセール情報を毎日発信! (@kusatu9) December 13, 2021
悟空は「仙岩」という、花果山の頂にある巨岩から生まれたとされています。
生まれつき特殊な目「金晴眼」を持つ異端な存在だったため、野放しとはいきませんでした。
天界は悟空に目を付け、保護という名目で連れていきます。
天界では「無殺生」が基本なので、そこで生活をすることになりました。
そこで、悟空は「天界一の闘神・哪吒」と友達になり、2人は仲を深め親友となります。
しかし、ナタクの父・李塔天はそれを良しとせず、地位の維持のために「無き罪」を悟空にかぶせようとします。
さらに李塔天は、悟空を庇う「倦廉」「金蝉」「天蓬」の3人も目障りに感じていました。
そして、なんと息子・ナタクに「殺せ」と命じたのです。
「父の命令と悟空との友情」で揺れたナタクは、自害を選びました。
この出来事により、悟空が暴走。
天界人を次々に虐殺してしまったのです。
この虐殺により、悟空は「大罪人」となってしまうのでした。
あのチビっこくて、無邪気な悟空に何が起きたのでしょうか?
「哪吒の死」が引き金となり斉天大聖へと変貌する
李塔天に命令され、悟空を攻撃するナタク。
友達同士の悟空とナタクを戦わせたくなくて、庇う倦廉大将。
しかし、悟空を殺しにかかる寸前でナタクは止まり、自身を刺してしまいます。
ナタクは気が遠くなっていく中で、悟空と一緒に遊ぶところを夢に見ながら亡くなっていきます。
死んでしまったナタク。
しかし、そんな姿を目の前にしても、平然と物扱いする李塔天。
これに悟空はキレて、襲いかかるも天界人に押さえつけられてしまいます。
そこで耐えきれない怒りが爆発し、悟空の額に付いていた「金鈷」が外れ、本来の姿「斉天大聖」となります。
斉天大聖は、理性がなくただただ殺戮を繰り返すマシーンです。
そうして、周りにいる天界人を次々と殺してしまいます。
悟空はただ「友達のナタクを守りたかっただけ」「一緒に遊びたかっただけ」だったのです。
慕っていた「金蝉・倦廉・天蓬」の3人と死別してしまう
天界人を虐殺し理性を失った悟空でしたが、観世音菩薩に気絶させられ何とか暴走が止まります。
殺されそうなところを、金蝉が止めに入ります。
しかし、金蝉、倦廉、天蓬は悟空を庇った罪で「謀反人」となりました。
こうして、天界全体から命を狙われることとなり、逃亡劇が繰り広げられます。
4人は地下にある下界に繋ぐ門を目指しますが、道中にあったのは異形の者たち。
実はこれは、ナタクになり損なった者たちの末路でした。(人造人間の失敗作)
獣たちが放たれ襲いかかってくる中、1人囮となるために残る倦廉。
襲われ、血だらけにされ動くこともできない中「骨の一つも残すんじゃねぇぞ!生きろナタク!!」と叫びながら残酷な死を遂げます。
さらに天蓬も、下界の門の前に立ちはだかる天界人に1人飛び込んでいき、斬られながらも前に進んでいきます。
悟空、金蝉の2人を門にたどり着かせるために戦い続けますが、相打ちの末に腹を切られ血だらけになり最期を迎えました。
ようやく下界の門に辿り着き進もうとしたところに、李塔天が立ちはだかります。
なんとか門を開き、下界に行こうとしましたが、その途中で李塔天が門を閉じようとします。
悟空だけでも行かせようと押し出した金蝉は、少し間に合わずに門に挟まり圧死してしまいました。
「次は、必ず俺がお前に手を差し出すから」と言い残して。
想像以上に残酷な死に方をしてしまう3人。
ある意味リアルに描かれているのではないでしょうか。
観世音菩薩に「天界での記憶」を消され名前だけが残る
悟空は下界へと繋ぐ門の前にずっとうずくまっていました。
そこに観世音菩薩が現れ、死別した3人に代わり「お前に出会えてよかった」と伝えにきます。
しかし、悟空の罪が消えたわけではなく「500年の孤独」という罰が課せられます。
さらに、観世音菩薩の力をもって「天界での出来事」「出会った者全ての記憶」が抹消されました。
「悟空にとってそれが救いであってほしい」と「希望の種子を抱いて眠れ」と祈ったのです。
観世音菩薩なりの優しさだったのかもしれません。
それでも、魂に刻まれた記憶は消して消えることはありません。。
ただ、そんな中でも「唯一消さなかった記憶」があります。
それは「孫悟空という名前」でした。
目覚めた悟空は、今どこにいるのか、いつからここにいるのかも分かりません。
分かるのは自分の名前「悟空」ということだけでした。
悟空という名前を与えた金蝉が生きた証として残るように、観世音菩薩が気をつかってくれたようです。
最終的には五行山に「500年間」幽閉された
「500年の孤独」という罪を背負った悟空。
「五行山」という山に幽閉され、ずっと1人で過ごします。
ずっと誰かを待っているような気がしているが、呼べる名前も知りません。
そんな中、1人の男が五行山に訪れます。
それこそが「玄奘三蔵」です。
悟空は、天界で誰かと出会った時のように「すげぇキラキラしてる。まるで…」
そこで、空の描写に変わります。
悟空は「時間の流れさえも、下界と遮断する封印の札がその効力を失うまでの長い長い幽閉」となっており、歳も取らず、成長もしません。
一体、どれだけ長く感じたのでしょうか?
想像も絶する孤独ですよね。
ただお腹が空かないというとこだけが救いです。笑
記憶が戻り思い出すのは何巻か解説
先週の最遊記このシーンにうあああってなる…記憶がなくてもやっぱり悟空の中には金蝉達の魂は一緒にいるんだなぁって胸熱になったわ pic.twitter.com/7McV2IrtbA
— (@chobi4_4) July 23, 2017
記憶が消され、500年間ずっと孤独と戦ってきた悟空。
そんな悟空には、天界での記憶が戻ることはあるのでしょうか?
観世音菩薩が言う通り、思い出さない方が幸せなのかもしれません。
しかし、物語的に思い出さないのも少し寂しい気もしてしまいます。
ナタク、金蝉、倦廉、天蓬らのことを思い出す可能性はあるのか、見ていきましょう↓↓
悟空の記憶が戻る描写は「原作漫画にはない」
「最遊記RELOAD BLAST」で、悟空がナタクと再会するシーンがあります。
しかし、ナタクは機械のようになっていて記憶もありません。
ナタクに感情がないため、妖怪を殺すため誰でも構わず攻撃。。
かつての明るい無邪気なナタクの姿は、もうどこにもありませんでした。
一瞬、悟空とナタクの視線が交わります。
しかし、互いに記憶がないため会話もせず終わります。
しかし、ナタクを見た悟空はとっさに口を開き何かを言おうとしました。
ただ言葉が出ず、自身でも何を言おうと思ったのか分からず困惑してしまいます。
ここから、悟空はまだ記憶を取り戻していないことが分かります。
OVAの「最遊記RELOAD-burial-」にて1度だけ記憶について触れられた
三蔵と出会ってからの話が描かれているOVA「最遊記RELOAD-burial-」。
悟空を連れて下山し、院に住まわせていた玄奘三蔵。
ですが、後に悟空が「神にも等しい力がある子」だと知らされます。
その後、悟空の金錮が外れ、暴れ狂う事件がありました。
斉天大聖となった悟空でしたが、玄奘三蔵により抑えられ落ち着いた後、泣きながら「また置いていかれたんじゃって…」と言う時があります。
記憶がないのに「また」というワードが気になります。
斉天大聖は記憶が残っているのか?
1人で幽閉されていたことを思って、孤独を嫌がり「また」と言ったのか?
「外伝」で、観世音菩薩が「記憶がなくなっても魂には残っているかも」というシーンがあった通り、本能的にみんなが亡くなって1人になるのが怖かったのかもしれません。
悟空は斉天大聖時の「記憶が残っている」と考察
先ほど、斉天大聖になった時の「また置いていかれたんじゃ」というセリフに触れました。
このシーンから、悟空は無意識にでも「金蝉たちのことを覚えている」のではないかと考えられます。
それがなければ、このセリフは生まれません。
普段、封印されている斉天大聖は出てきた時に理性が飛んでいます。
それゆえに、周囲を気にせず暴れ狂うのです。
なので、斉天大聖時には言葉を喋ることもほぼありません。
斉天大聖になったときに暴れている記憶も、悟空にはないです。
同じ身体を持ちながらも「全くの別人格」だと言ってもよいでしょう。
しかし、ただ魂は2人で1つなので、斉天大聖側に記憶が少しでも残っているのではと思います。
そうなれば、いつか悟空が天界での出来事を思い出すのかもしれません。
【最遊記】孫悟空の過去のまとめ
久しぶりに最遊記外伝読んでボロボロに泣いた✨✨
最高なんだよな!!! pic.twitter.com/14By3avAe0— 深月ザ レイズ.hack//G.U.移植ありがとう (@mitsuki_ayahana) January 9, 2022
- 孫悟空はかつて天界人を虐殺する「大罪」を犯していた
- 「哪吒の死」が引き金となり斉天大聖へと変貌する
- 慕っていた「金蝉・倦廉・天蓬」の3人と死別してしまう
- 観世音菩薩に「天界での記憶」を消され名前だけが残る
- 最終的には五行山に「500年間」幽閉された
- 悟空の記憶が戻る描写は「原作漫画にはない」
- OVAの「最遊記RELOAD-burial-」にて1度だけ記憶について触れられた
- 悟空は斉天大聖時の「記憶が残っている」と考察
以上、悟空の「過去と記憶」についてでした。
悟空が大罪を犯したのは友達のためで、物扱いされているナタクを思っての行動でした。
確かに天界人を残虐してしまったのは良くないですが、金蝉たちが残酷な死を迎えるほどな出来事だったのか?
悟空の記憶がないことだけが、唯一の救いです。
500年の孤独を経て三蔵たちに出会えたことは、観世音菩薩にはお見通しだったのでしょうか?
「金蝉、倦廉、天蓬」3人の生まれ変わりのような存在の「玄奘三蔵、沙悟浄、猪八戒」。
さらに、下界で再会を果たした「悟空とナタク」。
いつか2人が「約束」を果たせることがあると信じて、続編を待ちたいと思います^ ^
【最遊記 アニメ情報】
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