クリストファー・ノーラン監督の傑作SF映画【インターステラー】。
壮大な宇宙を舞台に、人類の存続をかけた冒険を描いたこの作品には印象的なシーンが数多くありますよね!
その中でも特に衝撃的だったのが、水の惑星で起こった巨大津波のシーンではないでしょうか。
なぜあのような巨大津波が発生したのか、そしてそれによってドイル博士が命を落とすことになった経緯について、詳しく解説していきます。
SF映画ファンはもちろん、宇宙や物理学に興味がある方にも必見の内容となっていますので、ぜひ最後までお読みください!
- インターステラーで津波はなぜ起きた?
- インターステラーのドイル博士の死亡について
目次
津波の原因はブラックホールの強力な重力場
「インターステラー」をオススメされたので観てみた。
SF好きな人は絶対見た方がいい、時系列が相対性理論に基づいて綺麗に物語が収束するのが面白いし納得の終わり方でした。 pic.twitter.com/TkeXAnRWif— F E M T O (@FemtoFN) April 28, 2019
インターステラーの中で描かれた水の惑星での巨大津波。
その主な原因は、近くに存在する超大質量ブラックホール「ガルガンチュア」の強力な重力場にありました!
ブラックホールの重力は想像を絶するほど強力で、その影響は周囲の天体にも。
水の惑星も強力な重力場の影響を受けたということです。
1つずつ経緯を見ていきましょう↓↓
経緯① 潮の満ち引きで水が激しく移動
水の惑星で津波が起きた経緯の1つは、潮の満ち引きで水が激しく移動です。
地球では、月の引力によって潮の満ち引きが起こります。
水の惑星では、ブラックホールの重力が月の何倍もの力で惑星の水を引っ張りました。
これにより、通常の潮の満ち引きとは比較にならないほど激しい水の移動が発生!
さらに、この水の惑星はガルガンチュアの周りを非常に短い周期で公転しています。
この高速公転が水の動きをさらに激しくし、定期的な巨大津波を引き起こす要因となったと考えました。
また、ブラックホールの近くでは相対性理論により時間の進み方が遅くなります。
経緯② 惑星の地形が関係
水の惑星で津波が起きた経緯の1つは、惑星の地形が関係していると考えました。
地形も、巨大津波の発生に大きく関わっています。
この惑星に主人公のクーパーらがたどり着いたとき、全体的に浅い海に覆われているとわかりました。
このように水が浅い地形では、大規模な水の移動が起こりやすいです。
水の移動が起こりやすいということは、津波の規模を増大させるということです!
さらに、惑星全体が水で覆われている水の惑星は、何も妨げるものがないので余計に津波が起きやすかったという最悪な状況。
なにか障害物でもあれば、あれほどの巨大津波は避けられたかもしれません。
あの津波の場面は本当に恐ろしいものでしたね。
津波によりドイル博士も死亡
#画像だけで絶望を表す
『インターステラー』の津波のシーン。
これ、映画館で初観の時は本気でのみ込まれるって恐怖でした😱 pic.twitter.com/Qta9fOA4pu— nico (@nico40984150) November 12, 2020
水の惑星での巨大津波は、主人公クーパーたちの探査活動に大きな影響を与えただけでなく、仲間であるドイル博士の命も奪うことになりました。
ドイル博士の死は、水の惑星がどれほど危険かを思い知らされる怖い出来事でしたね。
ではここからは、ドイル博士の死因について見ていきましょう。
死因① 巨大津波への無警戒
ドイル博士が命を落とした最大の原因は、突然襲ってきた巨大津波に逃げ遅れたことです。
水の惑星に到着した探査チームは、当初危険性をまったく理解していませんでした。
クーパー、アメリア、ドイルは惑星の表面が水で覆われていることは知っていましたが、定期的に巨大津波が発生することは把握していませんでした。
探査中、遠くに見えるのは大きな山だと思っていたらなんと正体は巨大津波!
津波が迫ってきたとき、対応が遅れてしまいました。
結果として、ドイル博士は逃げ遅れてしまったのです。
死因② 避難の遅れ
ドイル博士が命を落とした原因の2つ目は、避難が遅れです。
避難が遅れたのは、ドイル博士の使命感も関係していたのかもしれません。
探査活動中、アメリアが惑星の環境データを収集することに集中していてそれを一緒に見ていたドイル博士は状況変化に気づくのが遅れました。
視聴者としては、「早く逃げてー!!」と焦りと不安でいっぱいの緊迫した場面でしたね。
また、宇宙服は地球外の環境で生存するために必要不可欠です。
ただ同時に動きを制限するので、この場合は素早く避難が難しかったのかもしれません。
死因③ 救助の困難さ
ドイル博士が命を落とした原因の3つ目は、救助の困難さです。
一度、巨大津波に巻き込まれてしまうと救助は困難になります。
水の惑星の環境は過酷で、通常の救助活動を行うことはほぼ不可能でした。
さらに、この惑星では時間の進み方が地球とは大きく異なります!
水の惑星での1時間が、地球の7年に相当するという設定!
救助活動を行おうとしても、地球からの支援を待つ余裕はありません。
結果として、ドイル博士は津波に飲み込まれたまま誰にも助けられることなく命を落としてしまったのです。
【インターステラー】なぜ津波が起きたのか理由まとめ
忘れていましたが、6月30日は、アインシュタインが特殊相対性理論を完成させた日。
インターステラーはその相対性理論に「愛」を掛け合わせた作品。
私見ですが、「神性なるもの」の何かも私は感じるのです。
すでに東雲の空となってますが、眠りつつのインターステラー垂流しとしますかねぇ。 pic.twitter.com/sKhDH1TbRM— パパ比嘉(比嘉ナリシ) (@siawasesagasi05) July 9, 2024
インターステラーで津波はなぜ起きた?
ブラックホールの強力な重力場が原因
- 経緯①潮の満ち引きで水が激しく移動
- 経緯②惑星の地形
津波によりドイル博士も死亡
- 死因①突然の巨大津波に逃げ遅れた
- 死因②避難の遅れ
- 死因③救助の困難さ
主人公クーパーたちが地球人の移住先を探す中、水の惑星にたどり着きました。
居住するのに適正か調査中、巨大津波が押し寄せドイル博士が巻き込まれて死亡。
ブラックホールの強大な重力場が原因で、潮の満ち引きで水が激しく移動し巨大津波が起きてしまいました。
インターステラーは、科学的な要素がたくさん組み込まれた宇宙を舞台にした壮大な物語。
隠された謎と、迫力あるシーンをお楽しみください!
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