おやすみプンプンの神様の正体は誰?顔やモデルについても

公開日: 2024年6月28日 | 最終更新日: 2024年6月28日

 

す今回は、『おやすみプンプン』の中で謎に包まれているのが「神様」の存在について考察していきたいと思います。

作品の中のテーマの一つでもある「信仰」。

様々な信仰心を持つキャラクターが登場していますが、プンプンは「神様神様、チンクルホイ」と唱えるとアフロ髪の神様が「ヨッス!」と出現してきます。

 

しかし、一体この神様とは何なのでしょうか?

私的な意見や色々な解釈を交えながら解説・考察をしていきます↓↓

この記事を見て分かること
  • 神様の正体について
  • モデルや名言について

 

 

 

神様の正体は自分自身

 

神様はプンプン自身の自問に対応する自答の存在、つまり自分自身だとする説が一般的です。

実際にプンプン自身がそのように言っている描写もあります。

人間だれしも自問自答することがあると思いますが、それをわかりやすくキャラクターとして描き示しているということですね。

 

正体① イマジナリーフレンド

そもそもイマジナリーフレンドという言葉をご存じでしょうか?

直訳すると「架空の友達」「想像上の友達」となります。

主に幼少期に体験することが多く、心理学や精神医学において大きな意味を持つそうです。

 

子どもの心を忘れてしまった私たち大人には難しい話ではありますが、子どもはぬいぐるみや人外の架空のお友達を作ってお話をしている子がいるよう。

孤独感を感じ、自分のことを聞いてもらいたいと思うがゆえにイマジナリーフレンドが作られやすくなると言います。

または、劣等感やコンプレックスが強い子どもが、自身とは真逆の性質のイマジナリーフレンドを作り出すこともあるとか。

いずれもプンプンに当てはまるため、プンプンが作り出していた神様は、プンプンのイマジナリーフレンドとも言えるかもしれません。

 

一方で、プンプンが20代になった時にも出現しています。

ここから神様がイマジナリーフレンドだった場合、プンプンは解離性障害の可能性も暗示していますね。

 

 

正体② 任意または強制的に出現

そして、この神様の出現タイミングは様々です。

プンプンが任意で「神様神様、チンクルホイ」と唱えると、「ヨッス!」と出てきます。

唱えなくても、神様は時折り強制的に出てくることもあります。

充実していて幸せだったものの、幸に痛いところを突かれたときのプンプンに対して「現実を見ろ」とまくし立ててきたりします。

 

このように、プンプンが答えを求めて神様を呼ぶときもあれば、プンプンが何も求めていないときに勝手に出現をして耳が痛いことをプンプンに投げかけてくるときもあるのです。

プンプンが答えを得たいとき、または無力感を感じたときに表出してくる神様は、プンプンの「自我」であると考えられるかもしれません。

答えを得るために悶々と悩むとき、無力感を感じるが何かをしないといけないと漠然と焦るとき、頭に浮かぶ「何か」の擬人化なのかもしれないですね。

 

正体③ 顔はサンボマスター説がある

神様は既視感のある顔で描かれています。

そう、サンボマスターのボーカル、山口隆さんに似ているのです!

見方を変えれば、カンニング竹山さんを細くした、とか、ハリセンボンの近藤春菜さんを男にした、とかも言えますね。笑

しかしながら、サンボマスターの山口さんをモデルにしたという記事はどこにもないため、読者の多くが山口さんに見えているのです。

もちろん、私もその一人です。

 

 

正体④ 数多くの名言を残す

神様はあらゆる言葉を残しています。

ただ、そのほとんどがプンプンに対して道筋を示しているわけではない言葉の数々です。

要するに、何も解決していません。

 

その中でも、「確かに、いいこと言うな…」と考えさせられた言葉をご紹介します!

プンプンが「僕は将来どんな大人になるのだろうか…」と自問した時の神様の回答です。

「うーん 焦らずゆっくり考えればいいさ。なぜなら君には無限の可能性があるから…… なーんてことを真顔で言えちゃう大人になっちゃダメだよー」

 

アフロヘアの神様が放っている一言なので、スルーしてしまいがちですが、これは真理だと思いました。

誰にだって無限の可能性があるのは明白ですが、「将来どんな大人になるのか」と自分の未来に不安を抱いている人に対して吐く言葉ではありません。

不安を吐露されているにもかかわらず、何も解決させていない無責任な発言です。

神様、そんな大人にはなっちゃダメですね。

 

正体⑤ 浅野いにお先生の友人がモデル

特に物語の前半と、クライマックスからラストにかけて多く出現する神様。

写真をそのままトレースしたような神様は、描写力が高い浅野いにお先生の作中にあっても際立って印象的です。

そのため、一度目にしただけでも脳裏に焼き付いてしまう人も少なくないのではないでしょうか?

 

実は、浅野いにお先生の大学時代の友人がモデルなんだそう。

過去インタビューを受けた際にそう答えられたそうです。

サンボマスター山口さんに似ていらっしゃるご友人なんですね。

 

 

【おやすみプンプン】神様の正体やモデルについてまとめ

 

神様の正体は、プンプンの自問自答と言われています。

ただ、物語における「信仰」という軸で見たときに、ただの自問自答ではなく、プンプンが信じるべきは唯一「自分自身」だということをより一層強く主張するために描かれたものなのかもしれません。